高麗航空 北京支店訪問記 「そんなことはここではわかりません」
高麗航空は北朝鮮の航空会社であるが、中国では北京と瀋陽に支店があることが確認されている。瀋陽支店は日本からのツアーが関空→瀋陽→平壌というルートとるとき、瀋陽でお世話してくれるので、ツアー参加者なら名刺交換した経験のある同志もいるかもしれない。
北京支店については北京空港のチェックインで係員と話した以外は私もこれまで接点がなく、訪問してみることにした。「地球の歩き方
北京編」の地図にも載っているし、探すのは簡単。地下鉄環状線「東四十条駅」をあがってすぐのところに「スイスホテル(港澳中心瑞士酒店)」があり、その裏側から入るようになっている。
スイスホテル正面と高麗航空の看板。ホテル正面から入ってもダメで、向かって右側の奥から回るようになっている。
中に入るとカウンターがあり、男性が一人と若い女性が一人。若い女性は流暢な中国語で電話に応対している。室内には白頭山のものとおぼしき絵が飾られ、金正日総書記の最近の動向を伝える写真も飾られている。画報もおかれているが2部だけ。
若い女性が電話終わったところで「タイムテーブルがあればほしいんだけど・・・」と聞いてみると中国語で「没有。」との答え。「日本人観光客の朝鮮観光が解禁されたと聞いたが本当ですか?」と聞くと露骨にイヤそうな顔をして「知らない。」奥から女性がもう一人出てきて、「そんなことはここではわかりません。」とけんもほろろの対応。
北朝鮮の女性はいつでも礼儀正しく親切だと思っていたが違っていた。でもまあ忙しいところにヘンな中国人だか日本人だかよくわからんのが来てヘタな朝鮮語をしゃべっても相手にはしてくれんわな。
ところがこの時の女性が、韓国人訪問団が北京経由で平壌に入った時、空港でお世話している様子がアップされている。中央日報の記事。青いシャツにバッジをつけているのが彼女である。記事では「明るく親切なこの女性服務員は・・・」となっているので本来の姿はそうなのだろう(惜しくも中央日報記事はリンク切れ)。
2003年9月1日訪問