売れ残っていた“花を売る乙女”/Pyongyang art studio移転情報

 以前ここで紹介したPyongyang art studioは北京市内のユースホステル、瑞秀賓館(英語名:red house)の1階に位置していた。私はカネがあるときは外資系ホテルに泊まることにしているが、カネがない時はこの瑞秀賓館に泊まることにしている。しかし、2007年正月瑞秀賓館に宿泊した私は(カネなかったし)思わぬものを目にすることになった。これ。↓
 
なんとPyongyang art studioはがらんどうになっていた。正確に言えばまだ一部の商品が残っているのだが、撤退したのは明らか。そりゃ友好国とはいえ北朝鮮の革命的朝鮮画を好んで買う中国人など多くはないだろうし、このユースの客層である欧米人だって、デカくて高い朝鮮画など買わんだろう・・・と思っていたら向かって右の画像の地図が目に入った。撤退ではなく移転したのだ。瑞秀賓館の職員を捕まえて聞いてみると、「車なら10分程度。『雅秀』と言えばすぐわかる。」とのこと。早速タクシーに乗り込んだが「雅秀」でホントにすぐわかった。

 「雅秀」とは「雅秀服装市場」のこと。そこから少し歩くと、細い小路に面し、ドイツ、スペインといった大使館街にもほど近いところに友誼青年酒店(英語名:friendship youth hostel)はあった。このあたりは英語の看板も多く、オシャレなエリアのようだ。さっそく中に入る
 

 
ご覧のとおりでまだ整理はついていないようだ。下にうちわが見えるがこれって、高麗民航の機内でタダで配られるものじゃないか?20人民元?約300円だが、まあいいだろう。向かって右は高麗人参系ですねえ。ショップとしてはまだ完全稼動していないようで、値札が付いていないものも多く見られた。

  
人共旗色のカップ。映画祭を記念して作られたもののよう。真ん中はおおおっ。お久しぶりじゃないか花を売る乙女。移転前からあったな。てゆっかキミは売れなかったのだな。右は「ここにアドレスを書けばヨい情報を送る」という名簿。当然メアド書いたがいまだヨい情報は送られてこない。


この絵は移転前はなかった。ハングルが3文字見えるが「カン麦酒」って何だ?(缶ではない)。おお。そうだ。これは「大同江(テドンガン)麦酒」の後ろ3文字が見えているのだ。ビールの出荷風景なんだな。服務員がヨい表情をしている。このビールで人民達にいっときの幸せを与えようという労働の喜びだろうな。うん。ところでこの女性はグラビアアイドルの小島可奈子に似ている。

 
これが友誼青年酒店の外観。以前Pyongyang art studioが入っていた瑞秀賓館とよく似た外観である。両方ともユースホステルなんだが、中国のユースって、こんなカンジなのかね?赤くて側面に店名が書いてあるという・・・。文化大革命当時に地方からやってきた若者を収容するために建てられたものが現在ではユースになっているって結論をプチ共産趣味者としては希望するが根拠は全くない。サイトには「2001年にオープン」と英文で書かれているが、それほど新しくはない。前身があったはずだ。側面の文字も貼り替えた跡が見える。右は雅秀服装市場。これを目標てゆっかタクシーをここで降りて少し歩けばヨい。


ところでPyongyang art studioを運営している「Koryo tours」も当然ながらこっちに移転していた。ウェブサイトでも一部情報は更新されている。ここの「click here」から入られたし。一度デスクを訪ねてみたい気もするが・・・ホレ、オレって横文字アカンし。

 次回からカネのない時の北京訪問は瑞秀賓館ではなくこっちだな。数百ドルの革命画を買うことはないだろうが、覗くだけでも楽しい。(2007年1月3日訪問)

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