北レスにスクールメイツを見た!!月香館は正統派北レスだ!!

1.同志達は二列縦隊で出勤する

 2006年4月1日、北京在住のCAPTAIN同志から「散髪帰りに北レス発見」とのレポが届いた。ホテルの一角を占める「月香館」。4月はまだ工事中であり、私が4月中旬に訪問した時はちょうど中に平壌から来た経営者がいて、「労働節明けには開店したい。」なんて言っていたが、労働節明けにはCAPTAIN同志が朝の8時半(!!)に2列縦隊で出勤する同志達を目撃。やはり労働節明けには開店していたのだろう。

 2007年1月2日、この月香館を本格調査すべく、月香館の存在する珀麗酒店の1階で、CAPTAIN同志と北京の望京地区の北レスレポを送ってくれるろでぃ同志とその妻真由美同志と待ち合わせして一緒に食事をすることにした。

 客はそれほど多くはなかったが、個室には客がいたようである。舞台に最も近い席に陣取り、この日初対面のろでぃ同志夫妻にあらためてごあいさつした。ろでぃ同志もCAPTAIN同志もすでにここを何度か訪問しており、初めて食事するのは私だけだった。

 事前にCAPTAIN同志から言われていたチェックポイントは「舞台の照明が綺麗」「公演の時にわざわざ着替える」の二つである。他店ではスペースの問題で舞台がなく、空きスペースを舞台がわりにしているところさえあるのだが、ここはしっかりした板張りの舞台になっており、更に舞台裏の楽屋から出てこられるような構造になっている。また照明にもカネがかかっているのがわかる。

やがて公演は定刻の7時半に始まった。一曲目は「我が民族が一番」。この3人、ミニスカで年下の男の子だったら確実にキャンディーズだ(なんのこっちゃ)。二曲目は独唱「春の歌」。どうだ。美人だろう。右端が扇子の舞(画像提供CAPTAIN同志)。どうだ。扇子にも衣装にもカネがかかっているだろう。
2.北レスにスクールメイツを見た!!

 この日の公演は9曲。うち2曲が中国語曲。カネのかかったステージに負けないくらいの魂の熱唱を聞かせてくれる。中でも情感たっぷりに気合を入れて歌う“月打令”、明るくかつ艶っぽく歌う“ポックギ(カッコウ)”は素晴らしい。そしてこの日の見ものは“駿馬処女”。明るく軽快なこの曲、なんとバックダンサーがつくのだ。ダンサーはもちろん月香館の同志達。まるでスクールメイツだ。
スクールメイツの同志達の踊りは快活。時々駆け足のふりなんぞしながら(駿馬だからね)軽快に踊る。そして歌唱の同志は(名前きいとくんだった)スクールメイツの中心にいて優雅に舞うのだ。スクールメイツは年も比較的若く見え、ポッチャリ系が多い。磨けば光るといったカンジである。まさに北レス美女予備軍。実はこの日、公演終了後に、わざわざ我々のために、写真撮影用にステージ上でポーズをとってくれたのだ。向かって右がその画像。さらに我々をステージに招き上げて、一緒に記念写真も撮ってくれた。このスクールメイツたち、態度も非常にヨい。

3.その時、同志は確実に“ロキッ!!”とした。
 
 我々のテーブルについてくれたのは金同志。上の3人の歌唱画像の右端にいる同志だ。実はこの日、私は是非確認したいと思っていたことがあった。3年ほど前まで北京の北朝鮮大使館領事部横にあった北レス「月香」との関係である。思い切ってこの話題を出してみた

私「ちょっと質問があるんだけど・・・。」
金「なんでしょうか?」
私「以前、朝鮮大使館の横に“月香”という北レスがあったでしょう?」
金「・・・・!?は、はいありました。ご存知なのですか!?」
私「うん。そことはなにか関係があるの?」
金「まさにその月香が移転して開店したのがここなのです。」
私「えーそうなんだ。ってことは、移転以前にもそこで働いていたの?」
金「いえ。その頃のお姉さん達はすでに平壌に帰って嫁ぎました。私たちがその後を継いだのです。」

 「お姉さん」とは実際には朝鮮語で「オンニ」と言ったのだが、血がつながっていなくても「お姉さん」=「オンニ」と呼ぶあたり、コリアンっぽさ全開で嬉しくなっちゃったなあ。

 ところで上記の会話の中で、私が“月香”の名前を出したら金同志は明らかに“ロキッ!!”とした表情を見せていた。初対面の日本人客が先代の“月香”を知っているなどとは夢にも思わなかったのだろう。北レスで幾度となくロキロキさせられてきたこの私だが、接待員同志の“逆ロキロキ”を見るのは初めて。逆ロキロキが私をロキロキさせ、ロキロキがロキロキを呼ぶ。ロキロキの相乗効果。cant stop RokiRoki rocking roll all night (なんのこっちゃ)。
 公演終了後も客の希望に応じて歌ってくれる。同志の衣装が変わっていることにお気づきだろう。この白と青の衣装がいわば作業着なのだ。また月香館はこんなグッズもおいている。これは栓抜き。写真を見ると同志達は20名もいることになる。また月香館の特徴として、咸興冷麺が食べられることが挙げられる。麺の色が白いのがポイントだ。

 ここ月香館は料理もおいしいし、北レス特有の真心のサービスも受けられる。ステージの気合の入った歌唱にも好感が持てる。多様化する昨今の北レス界において、正統派北レスと言えるだろう。ただし、珀麗酒店のサイトはやや問題あるぞ。韓国語サイトでは「北韓レストラン」とか「北韓伝統料理」とか表記されているが、それは許そう。韓国人客目当てなんだろうから。でも日本語サイトで店名が「月の芳しい館」になってんのは何故だーっ!?日本語の店名が別にあっていいとは思うが、固有名詞って、こんなにイジっていいのか?日本名というよりは直訳したってカンジだ。「月香館=げっこうかん」ではイケナイのか?そして中国語サイト。「提供中式伝統菜肴」・・・・ってこれ中華レストランじゃないかーっ。なんとかしてくれーっ。(広告は2007年4月15日時点)。情報提供ならびにお付き合いいただいた、ろでぃ同志、真由美同志、CAPTAIN同志に感謝します。(2007年1月2日訪問)
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