ブエノスアイレスに主体思想塔を見た。ロキッ!!とした一瞬だけ。

 ワケあってアルゼンチンに行ってきた。これまでアジア道一筋だった私がアルゼンチンに行くことになった理由は書けないが、少なくとも自発的にスキで行ったワケではないことは、皆様には容易にご推測いただけるだろう。

 要するに仕事だったんだが、これが深夜にまで及ぶし、精神的に疲れる。部屋に入ると夜中の12時を回ることもしばしば。しかしこれで終わったわけではなく、記憶が鮮明なうちに報告書用のメモを整理する必要があるのである。それから現金の管理もあるしな。

 そんなある日、手紙でも書こうかとホテルの便箋を取り出したんだが、私は一瞬目を疑った。こっ、これは・・・・・・

頂上でメラメラと燃え盛る革命の炎、前面を流れる大同江。これはピョンヤン市にそびえ立つ主体(チュチェ)思想塔ではないか!?なぜ主体思想塔がブエノスアイレスのホテルに・・・なんだか一瞬にして革命的に元気が出てしまった。

 スマン。疲れていたんだろう。これはブエノスアイレスのランドマークと言えるオベリスクであった。正確にはオベリスクというものは古代エジプトで建造されたものを指すわけで、ブエノスアイレスのそれは「オベリスク風建造物」というべきなのだろうが、ブエノスアイレスのHP(公式かどうかはわからん)の表紙を飾るほどなので、市民に広く愛されているんだろう。
 向かって左が主体思想塔。右がブエノスアイレスのオベリスク。尖塔という以外はさほど似ていないが、一瞬でも私を「ロキッ!!」とさせてくれたことには感謝したい。ブエノスアイレスではこれが一番の思い出だった。地球の裏側まで行ってこんなことが嬉しかったんかい!!との叱責の声が聞こえそうだがでもまあそういうことだ。ホントは丸の内線で使われていた車両がブエノス地下鉄で健在だっていうんで是非乗りたかったんだがそんな時間的余裕はない!!でも駅のキオスクでエロ本のみならずゲイビデオまで売っていたのが面白かった。通勤途中に買っていくのかね?でも朝だと会社で見つかるとカッコ悪いからやっぱし買うなら夕方かな?とか。
                             (2005年秋。てゆっか現地は春訪問)

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