犬ぞり乗ればおめでたさ無限ループ/年末年始長春訪問記

1.大丈夫なのか高麗王朝は

 2005年8月27日、長春龍嘉空港が開港し、狭くて暗くてトイレが臭くてボーディングブリッジというものがなくて飛行機まで必ずバスか徒歩で行かされる大房身空港とはようやくおさらばすることになった。

 新空港は遠くはなったが私が利用した2005年大晦日は人民広場まで45分。高速道路を利用することもあって適切な時間だ。ただ唯一チと心配なのは、旧空港近くにある「高麗王朝」という評判の高い朝鮮レストラン(北レスではない)の客足に影響が出ないかということである。

 空港の内部と外部。立派になったものだ。最近の中国の新しい空港って、みんなこんなカンジの内装ですね。この日はアシアナでソウルに戻る韓国人が多く、一角のみごったがえしていた。

 空港内の看板。長春/仁川間にはアシアナと南方航空が定期便を持っているのだが、このチマチョゴリの女性は韓国人ではなく中国朝鮮族ってことでひとつ・・・それから長白山天池が吉林省っぽいですね。ついでにもう一枚、「性接触 性伴侶越多、感染的危険越大・・・・・」

 旧空港ではリムジンバスさえなかったが、今回は立派なバスがあった。ただ客が集まらないと出発しないのか、1時間も待たされた。タクシーについては北朝鮮っぽいの好き長春駐在員から「乱収費だから乗るな」と言われていたので乗らなかった。

 ところで今回最も気になっていたのは旧空港の国内線搭乗待合室に存在した、香港資本が北朝鮮の羅先市に建設したエンペラーホテルの看板はどうなったのかということである。ここに以前のレポがあるが、このホテルはその後延辺の役人が1階のカジノで莫大なカネをスったとかで営業停止になったり、再開したがカジノはなくなったとか(未確認)いろいろなことが言われており、空港移転を機会に撤去されてしまったのかも知れない。

 今回、新空港は到着のみ利用し、復路は高速バスを利用したので、搭乗待合室まで入れなかったのだが、どなたか見かけた方はご一報願いたい。


2.長春北レスその後〜棲み分けというワケにもいかず

 せっかくの長春なので、北レスで食事したのは言うまでもない。北朝鮮っぽいの好き長春駐在員は朝鮮族なのだが、仁風閣の冷麺を高く評価しており、「仁風閣的冷麺最好喫。」などと言っておる。
さすが仁風閣は儲かっている。オリジナルネーム入り座布団。そして大晦日の仁風閣にはクリスマスツリーが!!ええんか?米帝てゆっかアッチの習慣なのに。門柱も3色の人共旗カラーで飾ってある。ところで今気付いたんですが、人共旗の3色って、フランスシート(中国人が工事現場なんかでよく使う3色のシート)によく似てますね。

 長春妙香山には翌朝行ってみた。「改装中につきお休み」という張り紙がされていたが、すでに数ヶ月人が出入りした形跡はなく、閉店したのだろう。後日、予約電話にかけてみたが、誰も出なかった。長春妙香山は以前も一度閉店したものの、経営者が変わって2004年3月から再び営業を開始していたのだが、またもや閉店したわけだ。仁風閣のような大規模高級北レスとは違ってこじんまりとした接待員同志達の暖かい対応がよかったのだが、棲み分け・・・というワケにも行かなかったんだろうな。

 2004年GWにはすでに閉店され、朝鮮族レストランになりながらも看板のみ残存していたアリラン館に行ってみた。その看板もすでになかった。やっぱしヤフオクには出してくれなかったのか。当たり前だって。
向かって左が最近のもの。やっぱし以前の看板は立派だったなあ。以前の看板が占めていた空間を、今では3店で使っていますからね。このように長春の北レスは仁風閣の一人勝ち状態。長春には桂林路というコリアタウンがあるのだが(名門飯店から近い)、そこには北レスはない。
これが桂林路のお店。パーマ屋さんには、おおおっ!!お懐かしやS.E.S!!こんなところにいたのか!?
.3.前も後ろも犬と同じ速さ

 ところで今回、北朝鮮っぽいの好き長春駐在員がスキーに行きたいというので、あまり気が進まなかったが行ってきた。真冬の長春といえば平地でもマイナス25度。スキー場とは普通高いところにあるわけで、マイナス30度は覚悟しなきゃいけない。

 で、実際行ってみるとそんなに寒さは気にならない。耳は隠した方がいいと思うが下着をしっかりしておけば体を動かしているということもあり、十分に耐えられる。ただ結構な出費で、入場料30元(公園の中にあるのでとられる)、レンタル一式100元、初級者コースだと、もれなく教練(コーチ)がついてくるんだが、これがすっごく親切。ここでピンと来た人もいるだろうが、最後に小費(チップ)を要求されるのだ。「初心者だけど滑れるようになったでしょ?」とか「楽しかったでしょ?」とか言ってくるのが中国っぽい。50元渡したが20元くらいでもよかったか?スキー場までタクシーで往復100元かかるから、長春の若者のふところ具合を考えると高いと言える。

 ところで最後に犬ぞりに乗ったのだが、私がそりに座るとその前に犬が2匹おり、さらにそれを先導する人ってのがいて、犬の首輪につないだロープを引っ張りながら、犬と同じ速さで走ってくれるのだ。これって重労働だろうな。更にそりを後ろから押す人ってのがいて、別にいなくてもいいようなもんだが、この人、もうひとつ重要な仕事があったのである。

 なんとそりを押しながら、私の耳元で「来年がいい年になりますように(たまたま大晦日だった)」とか、「お金が儲かりますように」とか、おめでたい言葉をずっと囁いてくれるのだった。ずーっとである。そうか。この人のホントの仕事はこっちだったんだな。「新年快楽工作順利恭喜発財身体健康」の無限ループ。犬と同じ速さで走りながらずっと囁くってのもこれまた重労働だと思うぞ。
 スキー場の様子。こうしてコーチがついてくれる。初心者とはいえ直滑降なんぞで滑り降りる客もいるわけで、そういう場合はコーチが後を必死になって走って追いかけてくるのだった。これまた重労働だな。思わずチップも多めにしようかと思ってしまうな。向かって右が私のひとつ前を走っていた犬ぞり。前のオヤジもずっとおめでたい言葉を囁いていたんだろうか。赤旗が立っているが、これは革命的な意味はなく、確か広告だった。

 ところでデジカメが寒さに弱いのは以前からわかっていたが、今回のようにマイナス20度にもなると、ちゃんと充電していてもバッテリー切れの症状を起こして全く使い物にならない。常に人肌で暖めないといけない。長春のスキー場には、ゲレンデの中の羊肉串屋さんとか、なぜかネクタイ締めて滑ってる人とか美味しいネタがあったのに撮れなかった。どこか寒冷地用デジカメ出してくんないかなあ。
                             
                                   (2005年大晦日と2006年元日滞在)
                               
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