大連三千里/北レスで食す韓国の味

1.どこまでが姓なのか?

 いわゆる韓流ブームってやつは、私のK趣味にも多少影響を与えている。中でもよくいただくご質問の一つに「北と南では言語は違うのか?」というものがある。その問いには「根は一緒だが分断されて長いし、体制の違いもあって、違いが出てきている。でもお互いに通じる。」と答えることにしている。でも「ペ・ヨンジュン」はどこまでが姓でどこからが名前なのかというおバカな質問を受けた時には一瞬言葉を失った。でもカラオケでなんちゃらという韓ドラのテーマ曲を当然韓国語で歌えるものとして強制されたという魂を抜かれるような体験に比べれば可愛いものである。だからオレは韓ドラ系じゃないってーの。てゆっかホントに知らないってーの。

 しかし南北の違いを感じるのは北レスで食事する時である。味付けが明らかに違う。特にわかりやすいのはキムチ。北レスで出てくるものは当然ながら平壌で食べたものと同じように薄味で水分が多い。ただし最近では北レスであっても韓国製ビール「CASS」や焼酎「真露」を出すところもあり、キムチもどちらかというと韓国のものに近い味付けのものが見られるようになった。ここ大連三千里では韓国農心社製の辛ラーメンがメニューに見られ、今回の訪問で試してみることにした。


2.やっぱし今回もステージの核

 この日は6時半に入店したのだが、なんとすでにほぼ満席。当方僅か3名の団体だが、奥の個室に通された。ここは最大10名くらいは座れる広さなので、ぜいたくとも言えるのだが、ステージから遠いよおおおー。大連三千里って決して小さなお店ではないのだが、この混雑ぶりにはおろろいちゃった。

 今回の目的は辛ラーメンとはいえ、接待員同志へのご挨拶は欠かせない。前回、ステージで見事な歌を披露し、私の質問にも答えてくれた朴同志が主に接待してくれたのはラッキーである。二ヶ月振りの訪問だったが、私のことはちゃんと覚えていてくれた。
 
 やがてステージは始まった。個室は奥にあるのでステージ前まで行き、近くのお客さんに迷惑がかからぬよう中腰になっての鑑賞である。前回、朴同志と共に接待してくれた金同志が中央に立ち、ちょっとしたダンスも織り交ぜての公演。朴同志はベースを担当していた。

向かって左端が朴同志。仲間内では「オギ」と呼ばれている。そういう名前なのだ。真ん中の画像では後ろでベース弾いてるのが見える。ステージの真ん中にいるのが金同志。この後、前回撮った写真をプレゼントしたらとっても喜んでくれた。よかった。

オギ同志(朴同志)はやはり今回もステージの核。 ベースにソロヴォーカルにと大活躍であった。公演後、また個室に来てくれたが、誉めたら照れながら「カムサハムニダ」とお礼を言うのであった。ところでこの日の選曲は中国語曲が中心であったが、これは中国人客が多かったことが大いに関係があるであろう。選曲も多分オギ同志が担当しているのだろうと思う。


3.北レスで食す韓国の味

 長い海外出張の後、食べたくなるのはカレー、ざるそば、インスタントラーメンといった日本の味である。カレーもラーメンも外国由来であるがまぎれもない日本食である。同様に私にとっての韓国の味とはスルメと辛ラーメンである。スルメは韓国に行くとよく屋台で一山2,000ウォンで売っているオジンオタリ(イカの足)がサイコー。辛ラーメンは中国でも農心チャイナが販売している。大連三千里で出てくる辛ラーメンも多分それを使っている。

 ところで中国では韓国では売っていない辛ラーメンがあることをご存知か?ここで見られる。縦に青い線が入っているものがあるでしょ?それが辛ラーメンエビ味である。上海湯麺シリーズもよろしく。農心チャイナの製品は外れがない。私も辛ラーメンに卵の黄身を落として食べてます。

 で、解説はこの程度にして、いよいよ北レスで食す韓国の味の登場である。これだっ!!↓↓

何?あんまし美味しそうに見えないって?うーん・・・・ま、確かに銀の器に即席麺ってのは無理があるわな。熱くて持てないし。で、でも卵落としてるのってポイント高くない?え?そんなのフツー?いや、でもこれで箸が銀だったら悪戦苦闘していたと思うが、大連三千里は割り箸なのだ。うん。味には関係ないだろって?もう勘弁してくださいよ社長〜。でもホントおいしかったよ。
                                      (2004年12月29日訪問)

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