under the serious moonlight〜大連名花苑訪問記
1.modern love
2006年GW休暇を中国東北地方で過ごした私。上陸地点はだいたいいつも大連である。今回も大連→瀋陽→丹東→大連 と回ったので、大連で北レス調査する機会は2回あったわけである。今回は4月30日と5月5日の2回、大連名花苑を訪問する機会があったので報告する。
前回の訪問記で明らかにしたように、ここは正確に言えば北レスではなく北酒場である。酒とつまみ、或いは簡単な料理が出るのである。4月30日、すでに大連高麗館で焼酎をしこたま飲み、ヨい気分でやってきた私、カウンターに座った。カウンターかあ。うん。やはりここは北酒場だ。
前回の訪問は入り口のところで少々立ち話しただけだったので気付かなかったが、けっこう奥行きがありそこにカウンターがある。カウンター担当は金同志。以前瀋陽に存在した北レス「綾羅島」で働いていたという。現在は閉店し、別のレストランになっているのだが、私がデジカメ画像を見せてあげるととても喜んでいた。
この名花苑、公演があるのかどうか興味があったのだが、しっかりあった。しかもバンド型である。
ステージもしっかりとしたものが設置されていた。バックに見えるのは金正日花。デカい!!この金正日花はデカいぞ!!存在感もスゴいし。最近の北レスの傾向として背景に金正日花ってのがナニゲに流行っているのか?他にも数軒みられるが。最近はスローガンなしの花だけって看板が平壌市内に見られるしな。
5月5日の公演は10曲。私は公演が始まる時、よく見えるように前に座るよう言われた。全10曲のこの日の公演、1曲目は定番の「パンガプスムニダ」であったが、「故郷の春」といったお馴染みのもの、「三大自慢の歌」という北POP、「千里馬先駆者の歌」といったロキロキ系革命歌など多彩な選曲であった。
カウンターに戻った私に向かい、先ほどまでキーボードを弾いていた高同志が「私達の公演はいかがでしたか?」と感想を求めてきた。 「選曲が多彩でとても楽しめた。曲名を全部知りたい。」と言うと、この高同志、私の取材ノートに頼みもしないのに全曲名を書いてくれたのだった。
この「頼みもしないのに」というのが、北レスの重要なキーワードである。お客様の気持ちを慮ってすぐ行動。中国のフツーのレストランではなかなかお目にかかれないことである。この高同志、美人で明るく親切でヒジョーにヨい!!向かって右側のチマチョゴリ姿もヨい!!よ〜く似合っている。
実は4月30日の訪問では完全に酔っていたために私もステージで歌ってしまった。
歌うは「三大自慢の歌」。しかもしっかり花束までもらっている。北レスでの花束といえばご存知のようにチップ替わりのことがあるのだが、この場合客がもらえば逆に安くしてくれるとか?そんなわきゃないか。向かって右はK-oyaji。雰囲気からして韓国からの駐在員だろうと思っていたが、同志達によれば北朝鮮の人だとのこと。
2.
under the serious moonlight
ところで大連名花苑で一際私の目を引いたのがこの同志である。
cool&sexy!!名を朴同志という。4月30日は私のリクエストに応じて「ポックギ(カッコウのこと)」を歌ってくれた。ポックギといえば大連平壌館のミニモニ系鄭同志のおハコであるが、この鄭同志の歌唱は可愛らしく歌う鄭同志とは違って力強く躍動感溢れるものであった。まだ若いのだがお姉さま系の魅力溢れる朴同志、私はいっぺんでファンになってしまった。この朴同志、ステージではギター&ベースを担当している。
カコイイ!!Bryan Ferry か
Robert Palmer のバックでギター弾かせたい。できればもっとボディコンシャスな衣装で。
David Bowieが好みそうな東洋人のタイプだとも言えるがヤツには教えてやんない。だって「オーレのかーわゆいコリアングゥアールにおーれはすっかりイカれちまったんだよー。」なんて歌作って下半身が弱そうにカクカク踊られたらたまらんもんな。いや別にいいんだが。
この後朴同志といろいろお話したのだが(内容はナイショ)、クールな外見とは違って明るく親切なリアル北レス系の同志だった。北レスのみならず北朝鮮の女性としては少数派のショートカットもよく似合っている。
この大連名花苑、12時を過ぎると帰り支度を始め、珍しい同志達の私服姿が見られる。大連名花苑は昼は営業していない。従ってお昼ごはんに誘い出してアクセサリーの一つも買い与えれば・・・などというオヤジ系スケベ心は一瞬たりとも脳裏をかすめなかったことを念のため最後に付け加えておく。(2006.4.30と5.5訪問)
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