北レス in the dark〜大連平壌名花苑誕生!!

1.There's something happening somewhere

 新規北レス発掘の鉄則のひとつであるフリペ「東北ジャーナル」。最近では重慶、義烏といった内陸部の都市までその範疇に入れ、在中韓国人と朝鮮族にとって有用なメディアになっている。、ただし、我々北レスファンにとっては広告面こそがすべてであり、東北ジャーナルを置いていそうなお店に入った場合は必ずゲットするのが基本である。最近、朝鮮族ニュースにも取り上げられたので見るべし。私の北レスライフにおいて、「東北ジャーナル」の占める割合は高い。日常生活においても、「中国語ジャーナル」「韓国語ジャーナル」「鉄道ジャーナル」と共に、四大ジャーナルを形成するほどである。


2.Stay on the streets of this town

 そんな中、私が2005年大晦日に中国で発見した同紙12月26日〜1月1日号の大連タウン情報で発見したのが「大連平壌名花苑」である。民主広場にある「船舶麗湾大酒店」の7階に位置している。私は1月2日の夕方5時に大連に到着。早速ここをたずねてみることにした。

 ホテルの位置は以前から知っていたが、中に入ると大連名花苑の位置を示すものが何もない!!フロント近くにある案内板にも何も書かれていない!!服務員をつかまえて「北レスがあると聞いたんだけど・・・・」ときいたら「朝鮮料理ならあそこですよ。」と2階の韓国料理店、「梨花苑」を紹介される始末・・・そりゃ違うだろってーの(泣笑)。ここがホテルのHPだが、ここにも載ってない!!


3.even if we're just dancing in the dark 

 ってなわけで、各方面から完全に浮いているこの大連平壌名花苑だが、勇気を振り絞って7階に向かった。ロキロキ・・・エレベーターを降りるとそこには受付のようなカウンターが・・・7階には「白宮」というナイトクラブもあり、その入り口にもなっているのだ。

 ナイトクラブには目もくれず、平壌名花苑を探す。向かって右側の通路に・・・おお!!金日成花と金正日花が見えるではないか!!こ、この通路の奥にあるんだなきっと。
再度勇気を振り絞ってカーテンをくぐると・・・おお!!そこにはこれまでの北レスとは全く違った空間が広がっていた。暗い照明、床は透明なアクリル張り。6時半という時間帯でいまだ客はなかったが、客が入り始めたら床のライトがビッカビカに光るんだろうきっと。おっ、ステージにはドラムもあるな。そして私に気付いた接待員同志が近づいてきた・・・・


4.You can't start a fire worrying about your little world falling apart

 緊張気味に「アンニョンハシムニカ。」と挨拶すると、「アンニョンハシムニカ」とあいさつを返す同志。しかし表情は固い。ヘンな客だと思っているのだろう。マ、マズい・・・なんとか雰囲気を和らげないと・・・

 「あ、あのこの広告を見て来ました。」と上記東北ジャーナルの広告を見せると一気に表情が和らぎ、次々と同志たちが集まって来た。総勢4名。みんな広告を興味深げに見ている。「いつ開業したのですか?」と聞くと「一ヶ月前です。」との答え。「皆さん平壌から来られたのですか?」と聞くと「そうですよ。」との答え。おお。段々Eカンジになってきたぞ。

 「今日は別に用事があるので名刺だけいただきたいんですが。」と言うと、下の名刺をくれた。モザイクかけたが、責任者として中国朝鮮族と思われる男性の名前が印刷されていた。
 名刺に見える花はバラですかね?金正日花にも見えます。更に「全員で何名いるんですか?」と聞くと「(広告の写真よりも)2名多くて10名います。」とのことだった。私が「今日は時間がない(大連平壌館に行く予定だったので)」と言うと、「それでは明日おいでください。」と言う。「私は日本に住んでいるので次は5月しか来られないんですよ。」と言うと「キョッポ(在日のこと)ですか?」とか、まあ出だしではどうなることかと思ったが、イイ雰囲気で会話はできたと思う。

 そういうわけで、開業からまだ一ヶ月、ホテルの従業員さえその存在を知らないという(泣)大連平壌名花苑。ここは北レスではなく北クラブみたいなカンジなんだと思うきっと。いったい同志達はどんな「最高の奉仕」で「楽しい時間」を演出してくれるのだろうか。K-oyajiが大爆発ついでに破壊活動にいそしみそうな気もするなあ・・・でもなんだかロキロキするなあ・・・・5月の連休に行きたいと思うが、それまでこの店、もつんだろうか?
                                     (2006年1月2日訪問)

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これが東北ジャーナルの広告。「平壌名花苑においでくださったお客様達に、可愛い平壌女性が最高のご奉仕で楽しい時間をご提供いたします。忘年会歓迎」なんて書かれている。

な・・なんだか怪しいよなこの佇まい。右手には確かに革命的な花が見えるんだが、奥にカーテンがあるってのがなんとも怪しい・・・