夏祭りスターパレード/大連平壌館第3期突入
 私の北レスの原点ともいうべき意義深い北レス、大連平壌館は2004年1月から2期体制として目線クィーン崔同志をリーダーとする5人で運営されてきた。その2期メンバーも4年が経過し次々と帰国。2008年春からは実質的に3期体制がスタートした。私は2008年7月、久しぶりに大連平壌館を訪問。新メンバー2名を加えた3期体制を紹介する。
 お店に一歩入ると笑顔で迎えてくれたのは以前から馴染みの金同志。「お久しぶりですね。どうぞおかけください。」と朝鮮語で語りかけてくる。金同志はここで働きはじめて2年が経過。2期体制の途中からの加入である。

 この日の出勤は金同志を含め3名。うち二人は初めて見る顔。もう一人の“ふくよか系”蔡同志は瀋陽に出張中で留守だという。この蔡同志はすでに赴任から4年を経過しているので早晩帰国するであろうから、いずれこの日勤務していた3人体制に落ち着くのであろう。では早速四ヶ月前(2008年春)に赴任したという新人のご紹介を。

新人の閔同志。私が日本人とわかると“北国の春”を日本語で歌って迎えてくれた。おしとやかな表情の中に恥じらいを湛えた微笑が印象的。楽器は主にアコーディオンを担当。
新人の林同志。その語り口には幼ささえ残すが、明るくお客様を盛り立てようという気概にあふれている。楽器は主にギターを担当。
残留組の金同志。2006年1月の赴任だから、今後は彼女がリーダーになるのだろうと思う。
3人で“駿馬少女”を歌っているところ。明るく元気な歌がよく似合っている。以前は右奥に見える美しい平壌市内の朝鮮画の前を舞台に見立て、そこで公演が行われていたが現在では食卓が置かれている。以前に比べると狭い空間で公演が行われていた。
この日、主に林同志と「大連は住みやすい?」「中国語はどうやって学んでんの?」「以前ここで働いていた同志たちは今平壌でどうしてる?」など話が弾んだ。やはり朝鮮語を話す日本人は珍しいのだと思う。北レスで歓待されるたびに、「朝鮮語学んでてよかった。」と思うのだが、この日は特にその思いを強くした。大連平壌館は第3期に入って人数は減ったが、同志達のレベルと歓待の心は以前にも増して強かった。

 大連平壌館はこれからも進化を続けていくであろう。Peter Gabriel 去りし後、Phil Collinsを中心にトリオで更にパワーアップしたGenesisのように、オリジナルメンバーが松平直樹と佐々木敢一の二人しかいなくても変わらぬ美しいコーラスを聞かせてくれるマヒナスターズのように・・・・。

 真夏の大連を訪問した私は、新生大連平壌館を目撃したのである。「夏祭りスターパレード」・・・・・そう、この日の大連平壌館は新人を中心とした「夏祭りスターパレード」をこの私に見せてくれたのである。

 大連平壌館第3期メンバーは金同志、閔同志、林同志の3名である。余談だが、マヒナスターズの新曲「信濃恋歌」はヨい。(2008年7月14日訪問)