広州木蘭館訪問記 玄関から見る北レス出店事情
1.ある意味予想どおりだホリディイン
広州木蘭館については現地在住のJINO同志より、すでに北レスではなく、単なる北メシ屋であるという報告がなされているが、私は5月の連休を利用して現地に入り、自分の目で確かめることにした。→JINO同志レポ
宿泊は広州ホリディイン。ここの職員にフリペの広告を見せて「ここに行きたいのですが・・」というと、あちこちに電話したり地図を見たりして探してくれたのだが、結局わからなかった。でもベルボーイがタクシーの運転手に次から次へと当たってくれて、ようやく「知っている」という運転手が一人見つかったのだった。
この広州ホリディイン、なかなかポイント高い。全員が胸に「Yes,I can」と書かれたプレートをつけている。中国では数年前まで一流とされるホテルでも職員が無愛想で、「不知道=知らない」という回答しか返ってこなかったものだが、客の要求に熱心に応えようとする姿はヨイ。ただ備え付けの案内書の日本語が「ホリディイソ」になっていたのは、ある意味予想通り過ぎないか?
それから「恐れ入りますがバットをホテルに入れてはいけない。」のなら、イチローは一生ここには泊まれないのか?中国語で「寵物」。それはバットじゃなくペットだろう。
2.ここはコリアタウンだったのか!!
ともかくタクシーは現場に到着。広州駅の北側だった。フリペの通りに浦東発展銀行があり、その向かい側が萬方園。建物の1階に店舗が並ぶ、いわばゲタばきである。木蘭館はすぐに見つかった。JINO同志のご報告どおりに小さな店舗である。
これが私が2005年1月、フリペでゲットした広告である。地図に「遠景路」、「金氏食品」を追加しておいた。
この一帯はコリアタウンになっているようで、他にも「麦酒倉庫」、「多味苑」、「金氏食品」といったお店が並んでいる。
木蘭館に入ると、一目で北レスではないことがわかった。奥の方に厨房があり、アジュマ(おばさん)が二人。店員はジーンズにTシャツ姿の二十歳そこそこの若い女性が二人。四人がけのテーブルが六つというこじんまりとしたお店。もしここが北レスだったら最小北レスと認定していたところだ。
客は6人組の韓国語を話すグループ(半分は朝鮮族だった模様)と、途中から入って来たこれも韓国人らしき女性が一人。この女性は冷麺のみ注文していた。私は青島ビール2本とイカの辛子炒め、そして冷麺を注文した。ジーンズ姿の女性従業員は延辺から来た朝鮮族だったが、その女性に頼んで奥にいたアジュマを呼んでもらった。アジュマは客があいさつしたいとは何事が起こったのかと、少々ビビってたじろいでしまったようだったが(ゴメン驚かして)、ちょっとだけ事情を聞くことができた。
私「(広告を見せながら)この広告を見て日本から来ました。ここは以前北朝鮮から来た女性が働いていたのではありませんか?」
アジュマ「以前はいたけど、ワケあって帰ったよ。」
私「それはいつ頃?」
アジュマ「いやー、よくわからないねえ。」
文字にすると無愛想に見えるが、丁寧に答えてくれた。どうやらオーナーが替わっており、アジュマは本当に何も知らないようだった。推測するにフリペに広告を出した頃は北レスだったのが、事情があってすぐに閉めてしまったのではないだろうか?アジュマは広告のことも知らないようだった。でもこの狭さでは平壌から来た接待員同志達が働いていたとしても、歌はともかく踊りは絶対に無理だろう。チマの裾がテーブルのキムチに触れてしまい、踊り終わる頃には白いチマが赤く染まっていること間違いなしだからだ。
3.ををっ!!広東省フリペ発見!!
この後、上記に画像の見える「金氏食品(緑色の看板)」に寄ってみたのだが、なんと韓国人向けフリペが3種類も置いてあり、すかさずゲットした。
・LIFE(中国語名:来福)・ウェブサイトなし。雑誌。
・天地人。雑誌。
・広州ニュース。新聞。
3誌(紙)ともヒジョーにヨイ!!特にLIFE誌には「広東省韓人密集地域」として、広州、深せん、東莞、恵州の詳細な地図が掲載されている(但し店名は韓国語)。LIFE誌によって深せんに「金剛山」、「平壌館」というシビれる名称のレストランを発見。後日探検に向かうことにした。やはりフリペは情報源としてヒジョーに貴重である。
広州木蘭館の玄関。 | |
長春妙香山の玄関。 | |
大連金剛山の玄関。 |