高麗航空2006年春訪問記

 2003年9月、北京高麗航空を訪問した私だったが、予想外に冷たくされ凹んでしまった。この春、2年半ぶりに再訪したので報告する。

1.2006年4月北京支店

 ま、また冷たくされたらどうしよう・・・と思いながら訪問したのは4月16日(日)。日曜日なのでお休みだろうと思ったらやっぱりお休みだった。なぜかかホッとした。とりあえず画像だけ撮った。
  
 おわかりのとおり、同じフロアにアエロフロートも入っているのだ。翌日再訪することにして、この日は地下鉄13号線調査へ。

 翌日。カウンターでは中国語の上手な女性職員がテキパキと電話に対応している。2年半前とは違う顔である。交替があったのだろう。室内には金正日総書記の写真が飾られている。前回は「時刻表はない。」と断言されたが、今回はどうだろうか?意を決して(怒られたらイヤだし)、「あ、あの時刻表があればいただきたいのですが・・・。」というとカウンターの女性は「イェー、イッスミダ(はいございます)。」というや立ち上がり、横にあるキャビネットへ向かう。キャビネットには鍵がかけられており、それを開けると中からA4サイズの紙を取り出して私に渡してくれた。それが時刻表だったのだ。
 左から順に、時刻表の表と裏。そして海外事務所一覧を抜粋したもの。表の絵は多分金剛山だと思うが、小さく飛行機が飛んでいるのがおわかりだろうか?また海外事務所としてベルリン、モスクワ、ウラジオストック、北京、瀋陽、バンコクの都市名が見える。北京とバンコクのみ市内と空港の二箇所にある。さらによーく見ると(モザイクかけたが)、瀋陽以外にはメアドがある。

 さらによーく見るとロシアのことを「ロ連」と呼んでいたり、電子メールのことを「電子郵便」という言い方をしていることがわかって興味深い。

 時刻表というものは、カウンターや入り口といった目に付きやすいところにドーンと積んであって、いくらでも持っていってくれ状態がフツーだと思っていたのだが、高麗航空では客の要求によってその都度キャビネットから取り出すという、誠にムダのない計画生産的配布方法を採用しているのであった。

 そのかわりというわけでもないだろうが、入り口のあたりに金日成主席の論文と画報朝鮮が置いてあり、そちらはいくらでも持っていってヨいのであった。ところでこんなものも置いてあった。
 大マスゲーム「アリラン」の紹介パンフである。よく見ると中国語で「毎年8月中旬から10月中旬まで」と書かれているので、やっぱし毎年するんだろう。いつも思うんだがアリランも毎年内容を変えていかないと客はドンドン減っていくはず。それとも「偉大な将軍様のいらっしゃる朝鮮の首都平壌を訪れる観光客は無尽蔵」などとホンキで思っているのだろうか。(2006.4.17訪問)
2.2006年5月瀋陽支店

 5月3日、七宝山ホテル内の高麗航空瀋陽支店を訪問。中はガランとしてる。やがて中から出てきた一人のオバサン。「今日は水曜日だから人がみんな空港にいっちゃってねえ。」と朝鮮語で言う。なるほろ。瀋陽/平壌便は水曜と土曜に飛んでいるのだった。

 
 これは2006年元日に撮影したものだが、瀋陽支店はこんなカンジ。このあとオバさんに「林支店長はいらっしゃいますか?」と、前任の支店長の名前を出したらオバさんはニッコリ微笑んで「おー、林さんをご存知なんですか。もう平壌に帰りましたよ。」と言う。バッジをつけ、平壌から来たというこのオバサンは親切で、近々平壌に行く予定はあるのかとか、朝鮮語お上手ですねとか私の雑談に乗ってくれた。

 瀋陽支店では時刻表がラックに置いてあり、自由に持っていけるようになっていた。この日の収穫は平壌/バンコク便。時刻表には載っているが、実際には定期便ではないとのこと。「必要なときだけ飛ぶ。」という言い方を朝鮮語でしていた。(2006.5.3訪問)

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