同志は二度頬を染めた/朝鮮ラオス青年親善センター訪問記
ラオスは実は北朝鮮と仲がヨい。以前、ローチョンガー同志が「ヴィエンチャンは万寿台だった」でレポしてくれたように北朝鮮の万寿台で見るのとクリソツな革命像が見られるほどである。
さて、ラオスには「朝鮮青年親善センター」という名の北レスがオープンし、先日来テレビでも取り上げられている。ラオスという日本にはそれほど馴染みがあるとはいえない国の北レス。「朝鮮青年親善センター」というナゾの名称。いや、単なる北レスではなく「青年親善センター」という名称にこそ両国の関係の深さが表れているのかもしれない(テコンドーを教えている模様)。
さて、そのラオスを先日「元うんじん命@LM一派同志」と「abezzang同志」が訪問。わざわざ朝鮮青年親善センターを訪問し、レポしてくれたので紹介する。青字部分が私の突っ込みです。
1.駈けてきた処女(おとめ)
正月にラオスの首都、ヴィエンチャンの北レスを訪問しました。ホテルのフロントやトゥクトゥクのドライバーの勘違いもあり、一時は南レスに連れて行かれてしまったのですが、何とかたどり着けました。午後の休憩時間中に到着した店内は、分厚いカーテンが閉じられた状態でした。お店に入ると、お嬢さんの一人から、不安そうな顔で朝鮮語なまりの無い英語で「Where
do you come from?」と訊かれたので、日本から来たと朝鮮語で伝えると、まあどちらで朝鮮語を覚えられたのかと明るい表情に変わり、こちらもほっとしました。つかみはOKだったようです。営業時間外だったのに、笑顔で迎え入れてくれて嬉しかったです。。公演はやはり19:30からだそうで、今回は未見です。
ヨい!!休憩時間でも笑顔のお出迎え。北レスはやっぱしこうでなくっちゃ!!私も何度か休憩時間に名刺だけもらいに行ったことがありますが、歌や楽器の練習をしていたり、ジャージ姿だったりします。
席に着くとすぐメニューを持ってきて下さいました。メニューはすべてハングルでした。冷麺は平壌冷麺(ぴょんやんれんみょん)と書かれていましたのでそれを注文しました。メニューの扉を開くと最初のページには、同志たちの名前と写真が卒業写真のように載っていました。
同志を呼んで、その中に探しながら「お名前は?」と訊くと、慌ててメニューを閉じてしまわれました。そのままメニューを抱きしめて「てっすむにだ!」と言いながら顔を赤らめて走り去ってしまいました。そのおくゆかしさは、とても南と同じ民族とは思えませんでした。
かっ、かーわいー!!これが北レスっスよ。メニューを抱きしめ、頬を染めて走り去っていく同志・・・BGMは三田寛子のデビュー曲「駆けてきた処女(おとめ)」か?
2.I can't tell you why
主に応対してくれた同志はドラム担当だそうで、叩きながらボーカルもとるというイーグルスのドン・ヘンリーを彷彿とさせる人でした。冷麺一杯US$6なので二人分の支払いにUS$20札を渡すと、お釣りはすべてラオス・キープでくれました。(しかも小額紙幣をかき集めて)。そこまでしてUS$を手放すまいとする姿は、もはやいじらしくもありました。
同じ境遇だった稲垣潤一は「ドラム叩きながらでないとなんだか手持ち無沙汰で歌えない。」と言ってました。2004年秋のイーグルス日本公演では1曲目の「The
Long Run」でドン・ヘンリーがハンドマイクを持って出てきたそうで(見たかった!)それをカラオケを歌うオヤジのようだったと紙上で評していたのは誰だったか・・・・冷麺US$6とは高めだと思いますが、やはり麺は空輸しているのでしょうか。だとしたら平壌からどういったルートでヴィエンチャンまで・・興味は尽きません。
冷麺がやってきて、麺の上に載った具をかき混ぜようとすると、そっとわたしの手に同志の手が触れてびっくりしました。同志がわたしの手の中の箸を取ると、代わりにマゼマゼしてくれました。メイド喫茶で、アイスティーにガムシロップを入れるとメイドさんがやってきて、ストローでマゼマゼしてくれたのを思い出しました。食べ始めると、ハサミを取りに戻り、今度はチョキチョキしてくれます。いや、チョキチョキなら南の焼肉屋でおばさんにしょっちゅうされてますが、感動が違いました。なんというホスピタリティーでしょう「好きにして〜」。(普通にお客さんがいる時間でもここまでしてくれるのでしょうか。)途中、ジャージのズボンにTシャツ姿の女の子が階上から下りてくるのが見えました。
フツーそこまでしてくれます。ただハサミで冷麺を切る習慣は韓国で始まったものだと聞いたことがありますが、今では北レスでもフツーに見られますよね。しかしメイド喫茶になぞらえるかフツー(笑)。
食べ終わる頃には、チョソンサラムはそのままどんぶりを抱えて豪快に汁を飲み干します、とイッキを促されまして、言われるままドンブリを抱えて飲み干してきました。
3.Flaming youth will set the world on fire
再度訪問するために地図が無いか聞いたところお店の名刺を頂きました。英語とラオス語の2バージョンがあります。お店の屋号を確認したところ、英語名刺にハングルで「朝鮮食堂」と取ってつけたように書き添えてくれました。ちなみに英語名刺とラオス語名刺では、名義が別人です。訪問される際は、ラオス語の名刺をトゥクトゥクのドライバーにお見せくださればOKです。ただ彼女達はお店の周りの地理はほとんど知らないように見えました。
右から二人目のお姉さんが主に我々の相手をして下さった方です。わざわざ北朝鮮のグラビア誌を持ってこられ、金正日将軍様の画像のページを開き、「こちらが将軍様です」とご丁寧に解説してくださいました。 アリラン祭が載ったページも見せてもらい、「とても立派なお祭りですね。」と言うと、「是非平壌に見にいらして下さい。」と言うので、「はい」と即答してしまいました。ちなみに「ラオス語はわかりますか?」とラオス語で聞いたら、「少ししか話せません。。。」と顔を赤らめていたのが印象的です。残念ながらお名前はわかりません。恥ずかしがって(?)教えてくれませんでした。北朝鮮のお姉さんはどこでもこんな感じなのでしょうか?
そーです!!北朝鮮のお姉さんはどこでもこんなカンジです。またもや頬染める同志たち・・・ヨいなあ。ところで名刺ですが、たしかに取ってつけたように「朝鮮食堂」と書かれていますね(笑)。英文で「youth
friendship center」と書かれているのでやはり青年親善センターなんでしょう。画像の3名の同志ですが、右端はややお姫様系ですが、他の二人は純朴そうな、いかにも北朝鮮女性といった印象を受けます。
それからバックの絵をよ〜く見ると、200$と書かれています。見たところ朝鮮画には見えないのですが、どうやら売ってるみたいですね。どうせ売るんなら思いっきり革命的な画の方がヨいと思うのはオレだけ?
それにしても昨年9月にカンボジア(プノンペンとシェムリアップ)にも行ったんですが、北朝鮮レストランのすぐ近くまで行ったのに、行かなかったことに後悔しています。次回チャレンジしてみますね。というわけで、私も是非とも北レスふぁんくらぶの仲間にしてください!(笑)。
大丈夫!!北レスふぁんくらぶ会則第5条により、すでに会員資格は付与されていますよ。次回はカンボジアの北レスも是非訪問してみてくださいね。レポをお寄せくださった元うんじん命@LM一派同志とabezzang同志に感謝します。画像は元うんじん命@LM一同志、名刺はabezzang同志の提供による。
(2006年正月 元うんじん命@LM一派同志・abezzang同志訪問)
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