北朝鮮っぽいの好きネパール駐在員クマリ同志のネパール玉流館分店レポート
北朝鮮っぽいの好きネパール駐在員のクマリ同志からカトマンズの北レスレポが届きました。これまで北レスは中国、東南アジア、一時的に東ヨーロッパにありましたがネパールってのは異色ですよね。青字部分が私の突っ込み&解説です。

(クマリ同志)こないだネパール在住の先輩と北朝鮮レストラン行きました。カトマンズのタメルという繁華街から歩いて20分。場所は高級レストランやショップが並ぶところで、そのさらに奥まった場所にひっそりとありました。
おおおおっ!!まず上段に大きく「平壌玉流館」と書かれ、その下に「ネパール分店」と書かれています。英文表記では「KOREA OKRYU−GWAN RESTAURANT(NEPAL BRANCH」」ってことはあえて平壌は前面に出さずに国名である「KOREA」を謳っているわけですね。「OKURYU-GWAN」が「玉流館」の朝鮮語読みを英文表記にしたものです。」もう一つ注目すべきは看板の色。国旗の色をそのまま使っていますね。国旗はここでご確認のこと。
もう一つの看板。丸い画像は平壌にある玉流館本店の画像でしょう。以前韓国の江南地区に玉流館の支店として出店した「玉流館」があり、平壌は関知するとかしないとかモメたことがありました。私も一度行ったことがありましたが今では存在しません。

この看板で注目すべきは「Performance of beautiful Korean girls is available」として午後1時と8時が公演時刻と書かれていることですね。しかしっ!!「24Hours Service」ってのは何だ!?いうまでもなく24時間営業のことです。北京の平壌カフェが24時間営業ですがカトマンズで24時間営業ってのはどうなんだろ?
(クマリ同志)24時間営業ではありますが、多くの人で賑わうタメルからは少し離れているので情報を持っている人しか来ないと思います。時々大きなスーパーマーケットで宣伝のためにちらしを配っているのを見かけます。
私が平壌に旅行に行けば現地の案内員は「ここには資本主義的競争はありません。」と誇らしげに言いますが、故郷を遠く離れた彼女たちはビラ配りという資本主義的行為をしているワケやねえ・・・。そして夜8時台には暗くなってしまう平壌から24時間営業の世界へ・・・。どう感じているんでしょうね。

繁華街から少し離れているとはいえ、ヤク&イェティホテルの近くにありますから(左画像に見えるホテルがそれ)、登山やトレッキングのベースとしてカトマンズに宿泊する外国人目当てなのかもしれませんね。このホテル、スパのところに、“Shiatsu(指圧) massage”と書いてありますよ。浪越徳治郎の弟子でもいるんだろうか。一度泊まってみたいです。でも私の場合こんな高級ホテルに泊まっても北レス以外どこにも行かないでしょう
(クマリ同志)客は私たちグループだけ。私は北レス初めてなので比較できませんが、ネパールとは別世界でした。とにかく店内が清潔でキレイ、従業員の対応が丁寧。女性たちはチョー色白(外出を許可されていないからという噂も)。8時から1時間程度のショーがありました。私たちのために、涙そうそうと昴を歌ってくれました。
コリアンはきれい好きですからね。色白なのも、元々そうなんだと思います。でもネパールのお店って、そんなにヒドいんですか?客が一組だけなのに1時間の公演ってのはスゴいなあ。日本語の曲を歌ってくれる心遣いも嬉しいですよね。よっぽど歓待されたのでしょう。女性もいかにも平壌から来たという雰囲気です。バックは金剛山の紅葉のようですね。

チマチョゴリ着て踊ってますね。頭に花輪がかかっているのはレアかもしれません。右は熱唱ぶりが伝わってくるような画像です。何歌ってるんだろ?切なげな表情。「心に残る人」か?店員は15名程度とのこと。
(クマリ同志)料理の名前は忘れましたが、とろみのついた中華丼みたいな感じでした。肉はアヒル肉だったと思います。お米はネパールのものとは違い、もちもちした感じが良かったです。値段は400ルピー(600円くらい)。いつも30ルピーのランチを食べている私にとってかなりのフンパツでした
平壌にはオリコギ(アヒル肉)専門店があり、北朝鮮旅行の経験のある方なら一度は連れていかれたことがあるのではないでしょうか?北レスでは原材料を平壌から空輸している場合があり、そう考えると割高なのも合点が行きます。

平壌の玉流館本店は冷麺の本場中の本場ですから(韓国の金大中大統領も訪問している)冷麺は絶対にあるはずで是非注文してみたいです。そして「これは平壌で食べるのと同じ味ですね。」と言ってあげれば接待員同志達も大喜びだと思いますよ。
でもなぜネパールに北レス?というカンジはしますよね。ネパールでは王政が廃止され、ネパール共産党毛沢東主義派の指導者が首相に選出されるという激しい変化が起きていますがそのこととは関係・・・・ないだろうな。

以前北朝鮮の羅津先鋒に行った時、運転手(なぜか案内員より偉そうだった)が「人間が生きてゆく上で、最も大切なものは何だと思うか?」と言うので私は能天気にも「ご飯じゃないですか?」と言ったところ、その運転手はホームランを打った時のクロマティのように人差し指で頭を指差し、「それは思想だ。今の中国は思想がないからダメになってしまった。」と断言していました。


ってなわけで、北朝鮮の人って共産主義的思想を持っているとこにシンパシーを感じるのかもしれませんね。このサイトなんかロキロキしますよ。ネパールのマオイストのサイト「The red star」ですぜダンナ。いろんなとこクリックして見てみなはれ。赤旗やらハンマーの形やらアレやらコレやら・・・。これが映画の世界じゃなく現実なんだからなあ・・・。先日見た映画「実録・連合赤軍」どころの話じゃないよなあ。でも重信房子役の伴杏里は可愛かったなあ・・・。

カトマンズの玉流館ネパール分店には一度行って、接待員といろいろ話してみたいです。年末行こうかなあ。情報をくださったクマリ同志に感謝します。この項、画像はすべてクマリ同志の提供による。(クマリ同志2008年8月訪問)