えいいち同志のパタヤ大星館レポ

 えいいち同志がタイ王国パタヤの大星館のレポを送ってくれましたので掲載します。ありがとう!!えいいち同志!!青字部分が私の突っ込みです。

 私はタイ王国へまた最近はチョンブリ県パタヤを訪れることも多いのですが、先日この記事に接しました。「・・・北朝鮮当局がリゾート地・パタヤの海岸沿いにオープンさせた・・・」との内容です。。この北朝鮮レストランを探しておりましたが(恐らく間違いはないと思いますが)探し当てることができ、過日6月18日に訪問してきましたので報告させていただきたく思います。

 レストラン名は「平壌大星館」場所はパタヤ市内の北に位置するナクルア(Naklua)地区で ナクルアロードからSoi18を海岸方向にまっすぐ進み、海岸手前の左側にあります(ナクルアロードから1kmくらい、私はレンタルしているバイクで行きました。)途中ハングルで書かれた看板が2箇所ありました。

 これは永遠の課題と言っていいのですが、お店の名前は“大星館”、上記リンクの報道では“大成総局の現地法人”、一部日本メディアの報道では“大聖館”になっていました。このページ最下部の画像に“大星館”とありますので、これは固有名詞ですから本人がそう言ってるのなら“大星館”なのでしょう。

 ただ“星”と“成”と“聖”は発音が同じなので、漢字を廃止している北朝鮮の人がどの程度意識しているのか、そして本当の漢字は何なのか疑問です。私としては革命烈士の墓がある平壌市内の“大城山”にちなんで“大城館”ではないかと思うのですが。


 個人でいく場合は、行きはソンテウ(小型トラックの荷台を改造した乗り合いバス)やSoi入り口にいるバイクタクシーの利用も出来ますが帰りはレストランの近くにソンテウがいませんので歩きになることを覚悟してください。

 建物は新しい平屋建て、建物の周辺は未舗装の状態ですが大型バスを何台も止めることができるようになっています。おそらく韓国系のツアーバス用に用意されていると思われます。また席によっては海を見ながらの食事も楽しめそうな場所です。

 レストラン入り口のドアに11:00〜22:00と書かれていました。恐らく営業時間でしょう。 中に入ると正面にステージがあり、この前にテーブルがあります。このテーブルの多くは一列に並列にならんでおり、まさに団体向けのレイアウトです。 私が行ったのは午後1時前。客はほとんどおらず、案内のアガシがどこに座ってもいいです〜と言う感じで招き入れてくれました。

 レストランでは、制服(白のブラウスに水色のスカート)を着ている服務員(これがコリアンアガシ)と料理を持ってくる・片付けるタイ人のウエイトレス、ウエイターがホールにおりました。(ちょうどタイ人従業員がホールの隅で昼のまかない飯を食っているところでした。)

 K-oyajiの団体がドワーッとやってきてオヤジ汁を補給して嵐のように去っていく光景が目に浮かぶような座席配置ですね。特徴的なのはステージの背景。南国らしいのどかさが漂っています。他の北レスのように白頭山天池だったらそれなりに身が引き締まったり、金正日花だったら威圧感を感じたりするものですが、リゾート地だとやはり違うのかもしれません。

 この服務員が時間が来るとチョゴリに着替えて舞踊を見せるものと思います。私が行った日・時間帯は恐らく団体予約もなかったので舞踊接待は無かったのだと思います。聞くと今日は午後5時から舞踊がありますとのことでした。 しかし、1時を過ぎ少ないお客が私一人になったころで、ステージの上で制服のまま服務員アガシが踊りの練習を始めました。ここでこうやって回るとか打ち合わせながらの練習風景を見ることができました。

 おお。回ってますね。以前金正太郎同志がシエムリアプ平壌冷麺のレポを送ってくれましたが、その時も同志達は激しく回っていました。北レスって、南国に行くと回りたくなっちゃうんですかね?右端の画像は回りすぎて疲れて座ってるのかも!?

料理ですが、私は冷麺(180バーツ)を頼み、ボトルウォーター(20バーツ)の計200バーツ。ほかのメニューも豊富でした。一人で行っても食えそうなメニュー、例えば豆腐チゲやビビンバの類から、大勢向きの焼肉やらそんなもありました。

 興味深いのはテーブルシートです。これいいなあ。部分的にしか読めないのですが「分断から半世紀以上の時が流れたが、変わらないのは味である。」ってなことが書いてあるのでしょう。「待ってる間、退屈だったら読んで、一回読んだら持って帰ってヨい。」ってなことも書いてありますね。南国的のどかさが多分漂っているであろう店内で、ここだけ中国の北レスにない妙な説教くささをちょっと感じました(笑)。

 それから私が今非常に興味を持っている韓国・北朝鮮のイカタコの呼称の違いですが、「ナクチをオジンオと、オジンオをナクチと呼んでいる。」ってな表記が少し見えるけど、微妙に皿に隠れてるなあ・・・う〜ん全部読みたいなあ。次回、持ち帰って私に見せていただけませんか?お店の電話番号が「タイ人用」と「韓国人用」とで分かれていることもわかります。現地人客も視界に入っているんですね。


例によってキムチ・カクテキなどのおかずが9品出てきて、10分ほどで平壌冷麺が出てきました。(すみません、食うほうを優先して肝心の冷麺の写真がありません^^;)服務員アガシが麺にはさみを入れてくれてビビン(混ぜて)してくれました。お味は・・・あっさりとおいしかったですよ。

 まぁ常夏リゾートのパタヤですから、お昼は冷麺で!というのもいいと思いました。数人の仲間で行って宴会というのも楽しいとは思いますが・・・

 レポありがとうございました。南国らしいのどかさの中に独特のポリシーらしきものが感じられて興味深かったです。テーブルシートの文章は誰が書いているのか?多分北朝鮮から一緒にやってきた社長さんでしょう。南国に羽根を伸ばしにきたK-oyajiどもの中でくるくる回る同志達を一度見てみたいものです。(えいいち同志 2007年6月18日訪問)

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