CAPTAIN同志の上海モランボンレポ
上海在住のCAPTAIN同志から新規開店の上海モランボンの体験レポが届きましたので掲載します。ありがとう!!CAPTAIN同志!!
このたび「Kの会」会員の1人が帰任することとなり、送別会と称して「モランボン」へ行って来ましたので、報告します。
場所は上海市の西、虹梅路の九洲賓館の2階にあります。韓国語情報誌の広告が地味だったので、店も地味だろうと思っていたらとんでもない。ここは通りに対して垂直にどでかいパチンコ店のような七色のネオンが立っており遠くからでも場所が確認できます。(普通は建物の表面というか、通りに面した看板やネオンなので、前まで行かないと見つかりませんよね)。画像をご覧いただければ、パチンコ屋のネオンのように色が変化しているのがおわかりいただけるでしょう。
一応ホテルの入り口から入るのですが、入り口に民族服の接待員同志が立っておりさっとドアを開けてくれて、そのまま2階へ案内されます。きっと宿泊に来た客は訳がわからずびっくりすることでしょう。
2階はホールと個室に分かれており、ホールだけでもざっと100人弱は入れそう。店内も照明が明るく、北レスの何となく暗いイメージを払拭させてくれます。見回すとちゃんと舞台もあります。今日もあの独特の歌声が聞けると思うとそれだけでもう嬉しくなります。
客層はやっぱり韓国人だらけ。韓国人街にあるせいか、家族連れも目立ちます。席について、メニューを見ると飲み物欄にCASSの名前が。北のお店でいいのかな、でも他は全部青島やらバドワイザー等、「Kの会」の主旨に反するブランドなので、やっぱりこれでしょと迷わずオーダー。食事は今回は焼肉。広告の「家庭的な味」とはちょっとイメージ違うがまあいいか。
ここの店はどうも合弁らしい。“らしい”というのは、従業員についている名札に、北朝鮮国旗と五星紅旗とがあり、調理場から料理を運んでくる服務員は五星紅旗組。その他接待員同志が肉を焼いていると、時々髪を染めていかにも韓国と言った風の化粧をした女性が焼き方を指導している。でも悲しいかな、「Kの会」会員にはそこまで込み入った会話を朝鮮語でできる人間がいない。
そうこうする内に、19時50分にショーが開演。多分19時30分始まりなんでしょうが、客の入りを見ながら、或いは仕掛中の焼肉やら鍋のテーブルサービスが一段落してからちょっと遅めに始めたのでしょう。平壌館も20時からといいながら、10分くらい遅れたり早まったりしますからね。
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もちろん1曲目は「パンガップスムニダ」。歌ばかりではなく、ちょっとした寸劇もあり、言葉さっぱりだけどやっぱり見入ってしまいます。ビールも飽きてきたので焼酒でもと、「焼酒ありますか」と聞くと、メニューを持ってきて指さすところに「ピョンヤンソジュ」。またまたやっぱりこれでしょと迷わずオーダー。これで我々「Kの会」の同志達もエンジン全開。ショーを見るのはそこそこに、持参した「指さし会話、北朝鮮」を手にコミュニケーション開始。ソジュも2本3本と追加注文が続きます。
2次会の時間も気になりますが、もう「車は急に止まれない」状態。我々のテーブルだけわいわい盛り上がっていると、ちょっと年配の品のある女性がやってきて、いきなり日本語で挨拶。ご本人は北朝鮮から来たとおっしゃるが、かなりお上手。「平壌館」なんか日本語はおろか中国語さえできる人間1人もいなくて、予約するのもしどろもどろで大変だけど、こういう人がいると助かります。
「よく来てくれました。サービスします。」といって持って来てくれたのが何と日本のお好み焼き。焼肉もパジョンもたらふく食べてもうお腹一杯だけど、折角だからいただきましょ。日本と変わらない味だったので、もしかしたら帰還事業で帰った元在日の人かな?なんて思いながら、合弁の事聞くのももう忘れてる。(次回酔っ払う前に聞きます)。
よく思い出せばモランボンという社名の北朝鮮と在日企業合弁の焼肉のタレ作っている会社あるし、日本でパチンコといえば在日の経営も多いし、七色ネオンもその筋のご指導なんでしょうかね)。
隣の客が飲み終わったソジュの瓶を見ると、真露。「何だあるんじゃないか。」「メニューしっかり読めないお前が悪い。」「だってビールとか中国酒の所は漢字で併記してるけどソジュのとこ、ハングルだけなんだもん。」なんていう会話もそこそこに、ピョンヤンソジュと真露の瓶を並べて記念撮影。接待員同志につたない言葉で「南北ソジュ」というとにっこり。2次会の韓国カラオケのママから「まだ来ないのか」と催促の電話あり、もう9時だしそろそろ1次会はお開きに。「トマンナヨ。」と再会を強く決意した我々でした。
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この店、皆さん愛想よくて好印象です。普通の接待にも使えそうです。開店して間もないので特にサービスやら愛想もいいのでしょうが、ずっと続けてほしいと思います。(2004年12月訪問)
2次会も韓国系カラオケとはさすが「Kの会」ですね。ネオン看板に「平壌館」と書かれていますし、接待員同志の名札にもハングルで「平壌モランボン」と書かれているように見えます。同じ経営なのかもしれませんね。お好み焼きも食べられて、ラッキーでしたね。上海のコリアタウンはこの他に「恩徳館」も進出していますし、注目エリアですね。