移転、そして2期目に突入―――上海平壌館

 上海在住CAPTAIN同志が所在不明だった上海平壌館を探し当て、レポしてくれましたので掲載します。

上海平壌館は前回の上海駐在時代からのなじみの北レス。公演のレパートリーも広く、毎回違う演目が演じられる稀少な(?)北レスでした。その公演の写真を撮っては次に持って行って接待員同志に差し上げ、ただの写真だけではなくプリクラのようなシールにしてプレゼント。その甲斐あって毎回の応対も特別でした。しかし2006年11月にテナントとして入居している玉屏賓館が改装となりどこかに移転したのが確認された後、所在不明となりました。上海市西方のコリアンタウンを中心に探しましたが手がかりなし。

インターネットで検索を繰り返すうち、やっと浦東に地区に移転したことをつきとめました。(その執念のおかげで広州の平壌館まで発見しました)

この4月から転勤でまた上海に舞い戻ったのを機会に、平壌館を訪れることにしました。場所は浦東の通茂大酒店(ホテル)1階。ホテルに着くと1階の左側に外に面して平壌館の大きな広告看板が。そこには平壌館で一番歌の上手な廉同志の写真。ここまで来ると半年間探し、再会を待ちわびたこの日をいよいよ迎えるのだとの思いが頂点に達します。

ホテルの玄関をくぐって左奥に平壌館。しかし入り口に立っていた同志は見知らぬ顔。案内されて店内に入ってもみんな新しい顔になっていました。思えば2004年春先に開店し、もともと2年で帰ると言っていたのが昨(2006)年後半になってもまだいたのだから帰ってもおかしくなく、浦東への移転と前後してメンバー交代したのでしょう。

新しい店内は12テーブル(約60人)のホールと6人収容の個室3つの中規模クラス。運良く空いていた舞台前の席に案内されました。

公演は7時半から始まりました。
演目は
1. パンガップスムニダ
2. アリランナンナン
3. ポックギ
4. ヌンスボドゥル(太鼓の踊り)
5. 口笛
6. 月亮代表我的心(中国語)
7. 13路チャラン

の7曲ですが、どの歌もカラオケ形式ながら1番だけでフェードアウトしてしまい、公演は15分で終わってしまいました。2番目の「アリランナンナン」を歌った許同志だけが1期生でそのまま残っていて、カウンターでレジも兼ねていたので帰りに他の同志は帰ったのかと聞くと「4月8日に帰りました。」とのことでした。先週来ていれば会えていたので残念ですが、われわれ駐在員と同じく任期があるのは北レスの接待員同志達も同じこと。以前に「平壌でも会えますか?」と聞いたら「みんな別々の所から来ているのですよ。」とかわされて出身元は教えてくれませんでした。

1期生の皆さんの3年間の上海駐在のご苦労を労うと共に、2期生の上海での活躍を祈りたいと思います。(2007年4月14日訪問)

あんでんだより:CAPTAIN同志、執念の北レス調査ですね。よくぞ見つけてくださいました。上の画像の向かって左の緑色のチマチョゴリの同志が許同志ですが、この同志以外は全員帰国したのですね。浦東地区では初の北レスです。実はこの平壌館が入っている通茂大酒店は私も3年ほど前にロビーに行ったことがあるのです。その時に1階に「高麗庁」というレストランがあり、入り口にチマチョゴリ姿の女性が立っていたので直接「ここは北レスですか?」と聞いたら「違います。」と言われたことがありました。その高麗庁のあとに平壌館が移転してきたのだと思います。上の画像のテーブル敷に「高麗庁」の文字が残っていますね。経営者はそのままに、中身だけ変えたのかもしれません。この項、画像も名刺もすべてCAPTAIN同志提供。

浦東の詳しい地図が記載されていますね。東方明珠、楊浦大橋・・・う〜ん、浦東だなあ。

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