瀋陽香肉館ちょっとだけレポ/アレがアレしてああなった


2007年10月27日、私はワケあって瀋陽のコリアタウン、西塔の北レス「瀋平館」で飲んでいた。西塔は言わずと知れた北レス密集地帯。近所の新規開店の北レス「平壌香肉館」の画像だけ撮ってきたので紹介する。
「平壌香肉館」の看板が見える。「香肉」とはこのバヤイ、犬肉のことである。

これまでも「冷麺」が店名に入った北レスは存在したが、犬肉を前面に押し出すとは恐れ入った。

私も犬肉は何度も食べているが、朝鮮式にチゲっぽく煮込んだものは美味しいと思う。韓国で「補身湯」と呼ばれているものだ。

ちなみに韓国ではあっち系のものばっかし食べに行く「補身旅行」というオヤジツアーがあるやに聞くが、ここでは多くは触れない。
夜10時頃に再び通りかかった時にはすでに灯りは消え鍵がかかっていた。向かって左がお店のシンボルマークである。民族衣装のオヤジが親指を立てて「ここのアレでアレがアレになりますぜ、ダンナ。」と言っているかのように見える。ちなみに北朝鮮では犬肉のことを「タンコギ」と言うが、これは「甘い肉」という意味である。韓国ではこのような言い方はせず、北朝鮮独特の言い方である。

ところでこの画像の左下隅に「平壌館」のハングルネオンが写りこんでいるのにお気づきだろうか?実はこの「平壌香肉館」、以前の平壌館の跡に入ったのである。その平壌館は向かいに引越したのだが、それは以前の北レス「七星閣」の跡である。このように北レス三角(2.5角?)トレードが成立しているのである。

向かって右はハングルの看板。「平壌タンコギ店」と書かれている。犬肉料理とはいえ接待員は平壌美人であるに違いない(じゃないと北レスとも言えない)。店内ではK-oyajiが脂ぎった顔で犬肉を味わい、平壌美人をつかまえては「オマエが犬肉食わすからアレがアレになっちゃったなあ。今夜どう?ガハハハハ!!」なんてオヤジギャグとさえ言えないおバカな会話が毎晩お約束のように繰り返されているのだろう。接待員同志達はそういったK-oyajiの破壊活動をうまくかわしながら「ったく、どうしてこの店は犬肉店を謳ってるんだか・・・」と心の中で思いつつ、マイクをとっては「パンガプスムニダ」なんかフツーに歌っているんだろうと、そんな気がした夜だった。

                                                (2007.10.27)