上海平壌玉流酒家(朝鮮語名:平壌玉流食堂)訪問記
「キミって、ナニ系?」

 私は2004年2月下旬から3月上旬にかけ上海に滞在した。玉流酒家については事前に存在情報をつかみ、北レスふぁんくらぶ会員同志たちからのレポもいただいていたのであるが、今回の訪問では他に2軒の存在を確認した。「都市型北レス」それが私の感想である。

 玉流酒家は建国賓館という4ツ星級ホテルの3階に位置しており、同ホテルのサイトでもその存在を確認できる。また青柳飯店は外資系百貨店「百盛=PARKSON」の5階に位置している。また2月28日に開店したばかりの「平壌館」もホテルの2階にあり、なんとここでは朝食から接待員同志がご奉仕してくださるというありがたさである。ここではその3軒の中から玉流酒家を紹介する。

1.走れ正直者

 上海浦東地区での仕事を終えた私は、九州の友人と一緒にタクシーで建国賓館へ向かった。タクシーの運転手が初心者らしく道を間違えたり、通算5回もエンストするといったアクシデントがあったが、中国人としては珍しく謙虚に「対不起、対不起(すいません)」と何度も謝っていたのでまあいいとして、ホテルに到着すると私はすぐベルボーイに「北レスはどこか?」とホントは3階にあることを知っていながら尋ねてしまった。自分でも知らぬうちにナニゲにテンションが上がっていたのかも知れない。

 エレベーターを降りるとおおおっ!!あちらに見える「平壌玉流酒家」の看板!!私は客と一緒だったので小走りになりがちな自分を抑えながら小走りに歩いた(なんのこっちゃ)。入り口で民族服の、人共旗をかたどった名札をつけた接待員同志に「何名様でいらっしゃいますか?」と朝鮮語で聞かれ「4名です。」と朝鮮語で答える。接待員同志がニコッと笑う。これがつかみである。中に入ると早速舞台に一番近い席をゲットする抜け目の無い私であった。

2.それってやっぱしシブヤ系?

 夜7時という時間帯であったが、客は半分程度の入り。しかし個室には結構客が入っていたようだった。私の座ったテーブルに注文を取りに来てくれた接待員同志は身長150センチ代前半の華奢な体つきをした女性だったが、かっ・・・カワイイ!!アリエル同志のレポによれば「ここは少々お姉様な人が多い。」とのことだったが彼女に限っていうなら年は20歳そこそこではないか?

 名札をのぞきこむと姓は「系」。いきなり「系」って言われてもあーた・・・・「系」って、何系?「シブヤ系」?オレはナニゲに「ミニスカ系」が好き。まあそんなことはおいといて、この「系」というのは間違いで、「桂」が正しいのではないだろうか(友人の朝鮮族も同意見)つまり北朝鮮の人は自分の名前さえ漢字で書けない場合が多いため、中国人に頼んで漢字をあててもらった・・・その結果こうなってしまったのではないかと推測。従って以後「桂同志」と表記することに勝手に決定。

(左)けなげにカルビを焼く桂同志。ややおすまし系だ。
(右)客とのツーショットにも気さくに応じる桂同志。

3.てゆっかルンルン系?

 8時に歌が始まった。この頃には客席もほぼ埋まっていた。上海玉流酒家店内にステージがあるのだが、接待員同志4名が上がって「パンガプスムニダ」からスタート。お約束である。もちろん桂同志も歌っている。

 北レスは「ステージあり」と「ステージなし」に分類される。上海玉流酒家のようにステージがある場合は、4名が上がって「パンガプスムニダ」で始まることが多いように思うが、大連平壌館のようにない場合は、時間的にけっこうアバウトに、良くいえば客のリクエストに応じて柔軟に歌ってくれる。どちらかというとそちらの方が客との距離が近くてヨイのだが、本日の桂同志のめんこらPさがあれば、そんなことはどうでもよくなってしまった。

(左)「パンガプスムニダ」を歌う桂同志
(右)ソロヴォーカルをとる桂同志

(左)笑顔がめんこらP桂同志
(右)明るく歌う桂同志

 私は明るい女性が好きなのよ。したがってこういう笑顔のステキな女性には実にヨワい。こんなの高校時代に同級生だったら即日両親にあいさつに行くだろう。
 この日の歌は7曲。中国語曲が2曲最後はエレクトーンの伴奏による朝鮮語曲だった。「虎二」じゃなかった「トラジ」では華麗なプッチェッチュム(扇子の舞)を披露してくれたし、「アリラン」でのくるっと一回転する踊りもたまらんかった。

4.キミのバヤイはサウナ系?

 その他の接待員同志(と言っては失礼だが)はアリエル同志のご指摘どおりにお姉様系が多かったような気がした。下の画像の朴同志はお姉様系だが、いろんな風貌の同志がいた。

(左)朴同志。手元が見えないが、実はカメラ目線で肉を焼いているのだ!!
(右)歌う接待員同志。氏名不詳(ゴメン)

 ところで、ぽちょんぼ特派員同志が昨年訪問した時に仲良くなった韓接待員同志の画像撮影に成功した。喜べぽちょんぼ特派員同志よ。

(左)歌う韓同志。
(右)給仕中の韓同志。

 韓同志はなんとも福々しい、見つめられると(見つめられたわけではないが)風呂に入りたくなるような、ほわ〜んとした気分にさせる同志である。最近、わが国ではこういう女性を「癒し系」というらしいが、癒されるためには病気か怪我をしていることが前提であり、私は特に悪いところもないので(別の意味でビョーキという声もあるが)、なんとなくユルい気分にさせてくれる彼女を「サウナ系」と呼ぶことにしたっ!!

 そして、念のため付け加えておくが、彼女はお姉様系ではなく年齢は二十歳そこそこである。待てよ。ユルいってことはここの掲示板のイメージキャラになってもらおうか!?この他にも上海玉流酒家には南方系、ポッチャリ系など、様々なキャラクターが揃っている。上海玉流酒家のキーワードは「系」に決定した。

(左)以前は「朝鮮料理」の文字が黄色だったが赤くなったようだ
(右)以前は白黒写真だったがカラーになってお顔がハッキリとわかるようになった。誰が何系が推定してみては?
一人だけ色の違う民族服の女性はこの日、一人だけスーツ姿に金日成バッジをつけていた。リーダー格と推定される。

 ところで韓同志に「上海にはこういった北レスは他にもあるの?」とあまり期待しないで尋ねたところ、「ございます。」とのお答え。おおおっ!!それはどこ!?「ホンギョのペクソン百貨店5階に清流館がございます。」とのことで中国語地名の朝鮮語発音には苦労したが、わかってしまえば「虹橋の百盛百貨店」のことであった。これは極めて探しやすい。店名も「清流館(とこの時は思っていたが実際は青柳館)」と判明した。

 さらに韓同志は「我々と清流館は同じ経営でございます」と言ったが、実際には朝鮮語で「ハンチビエヨ=直訳すると『一つの家』」と言ったのであり、でもまあそういう意味だろう。ありがとう韓同志!!いい情報をありがとう。帰り際にお店の前で記念撮影をしたことは言うまでもない。「アリガトございマシター」とカタコトの日本語も可愛い。

これはおまけ。なんとも可愛らしい色使いである。「これは何?」と聞くと「タルギャル(玉子)でございます。」と韓同志。ま、まそりゃそうだな。

(2004年3月2日、3月6日訪問)

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