昔の名前でも出ています。深せん大成館(旧平壌館)訪問記

1.深せんでも見つけたコリアタウン

 2005年4月29日、連休を利用して訪問した中国広東省広州市で発見した韓国人向け情報誌「LIFE」を見ると、韓国レストランの電話番号一覧が掲載されていた。深せん市には「金剛山」「平壌館」という北レス系のシビれる名前があることがわかり、早速電話してみた。

 その結果、「金剛山」は全く北レスではなく、「平壌館」は以前は北朝鮮の女性がいたが、現在ではおらず、名前も「大成館」に変更になったとのことだった。盛り上がった気分がいきなり萎えてしまったが、でもまあ残骸が見られるかも知れないので訪問することにした。

 深せん市では昨年末の地下鉄が開通したばかりということもあり、地下鉄で出かけることにした。羅湖駅から四つ目の科学館駅で降りたところ、大成館があるはずの愛華路はすぐに見つかった。ここがコリアタウンであることはLIFE誌によってすでにわかっていたが、通りを挟んでハングルの看板が並んでいる。またもう一本裏側の通りにもハングルの看板が多く並んでいる。

  

  
こんなカンジで賑やかな通りだったのだが、民族服を来て店頭に立っている女性は大体
が漢族の模様。


2.とんでもねえあたしゃソウルの人だよ。

 午後6時に訪問。「江南春酒店」というホテルの2階にこの韓国料理店はある。ホテルの前面には大きな看板があり、そこには大きく「大成館」と書かれており、よ〜く見ると右下に小さく漢字で「平壌館」、韓国語で「旧・平壌館」と書かれている。また横に張り出した漢字の看板でも、横に小さく「平壌館」と書かれているではないか

 すでに北レスでないことは判明していたものの、やはり中はどうなっているのか気になる。店頭に立っていたチマチョゴリ姿の愛想のいい漢族女性に導かれて店内へ。まだ客は無く、若い女性が4名と、オーナー夫婦と思しき男女がいた。早速いかの辛子炒めとチジミ、イシモチ焼きと青島ビールを注文。ビール一本空けたあたりで店内を見回したが、フツーの韓国料理店だ。旧北レスを思わせるものは何も無い。

 店員の女性も朝鮮族ではないようだった。出身は湖南省とのこと。アジュマ(おばさん)に話を聞くと、この大成館が開店してから三ヶ月経過するのだが、それ以前の北レス時代のことは全く知らないようだった。看板に「旧平壌館」とうたってあるのも、たいして深い意味は無く、平壌館時代のお客さんも取り込もう程度の意味なのだろう。アジュマによると「平壌館時代も平壌から来た女性がいたかどうかはよくわからないね〜。名前だけだったんじゃないかね。」と言っていた。電話した時は「平壌館時代はいた。」といっていたが、まあケンチャナヨである。

 最後に「アジュマはどちらの朝鮮族なんですか?」と聞くと、「あたしゃソウルの人だよ〜。ソウルから来たんだよー。」なるほど。料理はとても美味しかった。北レスではないが、ここはお勧めである。

3.大成館はこう行け

 地下鉄羅湖駅から1号線で四つ目の「科学館」で下車。3元。C出口を出てそのまま真っ直ぐ。「一品肥羊」を左折して真っ直ぐ行けばヨイ。LIFE誌に広告が掲載されていたので置いとく。
真ん中は深せん地下鉄の切符というのかチップ。これを自動改札のリーダーにかざして「ピ」して乗るのだ。向かって右端は北レス疑惑のあった「金剛山」。写真だけ撮った。
                                            (2005.5.4訪問)

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