私は豆満江飯店の北レスは何度も訪問していますが、あれはもう3年ほど前でしょうか。漢族の友人と一緒に行った時、彼が接待員同志に中国語で「北朝鮮から来たの?」と聞いたら彼女は露骨にムッとして「北朝鮮じゃなくて朝鮮ですっ!」と中国語で答えてよこしました。
基本的に北レスは非常に愛想が良く、その平均値はマックのカウンターのおねいちゃんを軽く上回るのですが、私が接待員のムッとした表情を見たのはこれが最初で最後です(今のところ)。
それが強く印象に残っているのか、ここが北レスでは一番愛想が悪いという印象が消えません。いや、比較的って意味ですよ。
初期の北朝鮮旅行では日本側が作成したパンフに「お客様が訪問される国は“北朝鮮”ではありません。“北鮮”でもありません。」と書かれていました。じゃあなんと呼ぶかといえば“朝鮮”か“共和国”が無難なのでした。
じゃあ韓国のことはなんと言うかといえば、“南朝鮮”なのですが、私は童話に出て来るこうもりになったような気分で、どうしても“南朝鮮”とは呼ぶ気になれず、ずっと“ソウル”でごまかしていたのです(国名じゃないからね)。ところが現地案内員で自国を“北朝鮮”、38度線の南を“韓国”と呼ぶ人がいて驚きました。もっとも情況に応じてですけどね。
「最近では現地案内員は“北朝鮮”はいいが“北韓”はやめてくれ。」と言っています。
(1999年7月ほか訪問)
この2階に北レスがあります。(画像提供:造船同志)それから先日部屋の整理をしていたら名刺が出てきたので掲載します。表に「日本独資」と書かれていますねえ。それから裏には「日本式畳部屋」なんて書かれています。ここって、日本の資本だったっけ?