トルクメニスタン旅行記(10) 白い建物と噴水と八角形と 
 アシュガバット三日目の午後は徒歩で市内を巡る旅になった。ネットカフェの後で中立のアーチへ向かうことに。そしてついに!!


27.やっと発見!!初代大統領in中立のアーチ。 
中立のアーチへ向かうということは政府中枢の集中するエリアへ向かうということである。白い大理石でできた立派な建物が増え、警察の数も増えてきた。建物にカメラを向けるだけで厳しい視線が飛んでくる。「撮るな。」と目でツッコミを入れられることさえある。 
 
中立のアーチ近くのアザディ広場で。高さは3メートルくらいだろうか。初代大統領の胸像。 またまた2代目ハトバージョン。
 
 ゆうべ20秒おきに色が変わる中立のアーチを見てロキロキした私だが、ついにその中立のアーチに登る時が近づいてきた。ナターシャが係員に1.5マナット(約50円)払ってゴンドラへ。
   
このゴンドラに乗って斜めに登っていくのだ。 おおおっ!!初代大統領の肖像画!!やっと発見!!

 アシュガバット三日目の午後にしてやっと初代の肖像画を発見した。ゴンドラが到着して降りた右側にあったのだ。今回の旅で初代の肖像画を見たのはこれが最初で最後だった。肖像画では中立のアーチをバックにしているが、永世中立国に認定されたのは初代の時代であり、その功績のため残っているのだろうか。

 かつてニヤゾフ大統領の肖像画は国中を埋め尽くしていたというが、ゆうべホテルの地下で寂しそうにしていた黄金の胸像といい、中立のアーチの内部ににひっそりと残っているこの肖像画といい、ニヤゾフ離れが進んでいるのだと勝手に推測。

 ゴンドラから降りたらエレベーターに乗り換え、さらに上の展望台を目指す。ここからはトルクメニスタン中枢が一望できる。写真撮影については一切規制がなかった。てゆっか「写真撮っていいですか?」と聞くとヤブヘビになりそうだから聞かなかった。
   
トルクメンバシ宮(Palace of Turkmenistanbashi)。金色のドームが印象的。要するに大統領官邸だと思うのだが、初代の別名であるトルクメンバシの名をそのまま残しているんだな。 ルーヒエット宮(Rukhiyet Palace)。議会の建物の模様。一院制とか二院制とかそんなことは知らん。手前の噴水がまたまた八角形。
 
大地震博物館上のモニュメント。1948年に当地を襲った地震のイメージ。牛が角で地球を支えている。金色の神の子ニヤゾフが地球の上に小さく見える。ハシゴがかかっていて修理中だった模様。 エネルギー省(ministry of energy)。ベルゼンキ地区に石油ガス省があったが、あれとは違うんだな。下層部分がこりゃまた国章の八角形になっているのに注目。
※北朝鮮では・・・金正日総書記が金日成主席の70歳の記念に建てたと言われる主体思想塔は平壌観光の定番。日本製エレベーターで昇ることができ、大同江の対岸の金日成広場や人民大学習堂はもちろん、平壌市内を一望することができる。1階の売店にいた同志が可愛く、行くたびにおみやげを渡していたもんだがもう売店もなくなってしまった。

28.白すぎちゃって困るの。

 この時点ですでに主要な建物はすべて白い大理石であることに気づいてはいたが、やっぱり白いと再認識。
 
世界貿易センター(world trade complex) Attorney General's office。何してるところかよくわからん。中央に金ピカ銅像が見える。
この建物はさっき見たな。二代目のハトバージョンが掛かっている。 なんだか調べるのも疲れてきた。
こんだけ白い建物があるのにまだ足らんのかい!? ソ連時代はここがマルクス広場だったのだ。
 
 白い建物と噴水の国・・・。あと八角形。そう思った。昨日書店で買い求めた絵葉書は24枚中5枚が噴水の絵柄ですべて「Newly constructed fountains」とのキャプションがある。「新しく建造された噴水」って他にちゃんとした名前はないのか?とも思うがそれも旧ソ連っぽくてヨい。上の噴水も絵葉書に含まれている。

29.第二次世界大戦慰霊碑で三日目終了。

 この日の日程の最後は、ホテル近くの公園を散歩しながら第二次世界大戦慰霊碑を見るというものだった。
兄弟の像。初代大統領ニヤゾフは1948年の大地震で兄を亡くしている。 八角形。ただそれだけ。でも国章をかたどったというだけで意味があるのだろう。奥の噴水のその奥には・・・
 
第二次世界大戦慰霊碑。ニヤゾフはこの戦争で父を亡くしている。足元に見えるのはリアル炎。 その裏側。女性達の銃後の守りを表している。
三日目の日程はここまで。ナターシャと別れて一旦部屋に戻って休憩し、シャワーを浴びてカロリーメイトの夕食を済ませて夜の単独外出に備えた。 

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