採点対象 |
北朝鮮 |
トルクメニスタン |
解説のあんでんださんのコメント |
肖像画密度 |
10 |
3 |
・アナウンサー「意外な大差がつきましたが。」
・あんでんだ「ひとえに一般家庭の中に肖像画があるかないかに尽きます。北朝鮮ではフツーの家庭に主席と将軍様の肖像画が飾ってあります。それは平壌の街を歩いていてナニゲにアパートの窓に目を向けるだけでも確認できます。」
・アナ「なるほろ。レポ(2)でトルクメニスタンの一般家庭には肖像画がないことが確認できてますからね。」
・あん「あの時は『この客、いったいナニ言ってんだ?』ってな目で見られましたしね。」
・アナ「今後の展開は?」
・あん「ネット新聞を見ると、新しい建物のオープニングセレモニーがあるたびに、二代目の肖像画が飾られていることがわかります。例えばこれ。」
・アナ「なんだか人民が嬉しそうに踊ってますね。」
あん「二代目肖像画には真面目バージョンとハトバージョンがあることをレポ(3)で指摘しましたが、新バージョンが現れつつあるようでロキロキします。ただ一般家庭に飾らない限りこの差は縮まらないと思われます。」 |
銅像密度 |
8 |
10 |
・アナウンサー「平壌は銅像だらけという印象がありますが。」
・あんでんだ「実際はそうでもありません。金日成主席の銅像は万寿台の巨大なものが知られていますが、日本人観光客が訪問する都市にも必ずあります。」
・アナ「一都市一銅像ってワケですか?」
・あん「黄金色に輝く銅像はそうなんだと思います。平壌はもっとあるのかも。」
・アナ「あんまり多いとありがたみが薄れるとか。」
・あん「博物館や大学にも金日成主席の銅像はありますが、ほとんどは白い石でできたものです。従って黄金色の銅像密度てゆっか、街歩きしていての『また出た感』はトルクメニスタンの方が強いと言えます。」 |
スローガン密度 |
10 |
2 |
・アナウンサー「本文中ではあんまりスローガンに触れていないように思いますが。」
・あんでんだ「だってオレトルクメン語さっぱりわからないし。」
・アナ「ふてくされてどうするんですか。」
・あん「初代の銅像の近くにはスローガンてゆっか称える文章が石に刻まれていたと記憶してるけどな。」
・アナ「要するによくわからなかったと。」
・あん「でも北朝鮮ほど密集度は高くないと思う。平壌では街のあちこち、アパレル工場の中、機関車、いたるところに見られた。最近なら『強盛大国』とか『先軍政治』とか。98年当時なら『苦難の行軍』。スローガンで時代がわかったりするもんな。」 |
観光自由度 |
3 |
10 |
・アナウンサー「そもそも北朝鮮に観光自由度なんてあるんですか?」
・あんでんだ「以前開城レポ(5)で触れたけどコースの中の自由はあってもコースを外れる自由はないんですよ。」
・アナ「それって自由度がないってことでは?」
・あん「そうなんだけど、以前希望したらライトアップされた夜の主体思想塔に連れていってくれたことがあった。二千円取られたけど(笑)。」
・アナ「ちゃっかりしてますね(笑)。」
・あん「外国人に見せていいところ限定で、案内員に裁量権があるんだと思う。でもあの2千円はどこに消えたのかね(笑)。」
・アナ「レポ(2)で監視してくれると思っていたナターシャがあっさり帰ってしまって肩透かしくらってますね。」
・あん「今にして思うとこっちの思い込みが強かったのかとも思うけど、朝も夜も外出しまくりだったもんな。」
・アナ「必ずガイドをつけることが旅行の条件なのにこのユルさは何だと。」
・あん「私は観光ビザだったんでガイド、宿泊、交通機関すべて事前に予約する必要があった。でもトランジットビザなら5日間の事実上の自由旅行ができる。」
・アナ「ワケわかりませんね。」
・あん「ナターシャもその辺の事情はよくわかってなかったみたい。最初から監視するつもりもなかったみたいだし。」 |
情報流入度 |
1 |
10 |
・アナウンサー「レポ(9)で市内のネットカフェでネットをイジってますが。」
・あんでんだ「うん。ホテルのビジネスセンターにもあったけど手続きがめんどうそうだったので。」
・アナ「携帯電話はどうでしたか?」
・あん「イジってみたけど『ネットワークにつながりません。』ってメッセージが出た。実際にかけてみればよかった。つながらないと思うけど。」
・アナ「トルクメニスタンではパラボラアンテナでみんな外国の放送見てるらしいですね。」
・あん「北朝鮮では外国人が泊るホテルでは日本やアメリカの放送も見られる。でも同じホテルでも地元民用の部屋では見られないってのがかの国らしいよな。」
・アナ「携帯電話は?」
・あん「そもそも持ち込み禁止だからわからない。でも高麗ホテルと外貨ショップで地元民が携帯電話使っているのを見たことがある。 |
夜の明るさ度 |
3 |
10 |
・アナウンサー「レポ(7)で夜でも煌々と灯りがともった公園が出てきますが。」
・あんでんだ「資源に恵まれているってのが北朝鮮との大きな違いだと思う。中立のアーチもアシュガバット駅もライトアップされてたし。」
・アナ「平壌も金日成像や主体思想塔はライトアップされていますよね。」
・あん「金日成像は一晩中ライトアップされているらしい。主体思想塔は夜10時で消えることが多いけど、大マスゲーム“アリラン”のようなイベントがあるともっと遅くまで明るいことがある。ただそういった革命記念碑的なものではない施設は早々に暗くなってしまうし、駅前通りも8時過ぎには人通りがなくなってしまうもんなあ。夕食のあとバスに乗ろうと外に出るとあまりにも暗いので驚くよ。」 |
マンセー度 |
10 |
4 |
・アナウンサー「何ですかこのマンセー度って。」
・あんでんだ「いや人民がどの程度指導者に対してマンセーを叫んでいるかってこと。」
・アナ「アシュガバットの真ん中で?」
・あん「いやどこでもいいんだけど」。
・アナ「本文を読む限りトルクメニスタンではあまりマンセー度は高くないように思えますね。」
・あん「ナターシャに『この国の人はニヤゾフ氏をとても尊敬しているように見えるけど・・・』と行ったら『初代大統領だから当たり前です。』って言ってた。」
・アナ「でも過剰な言葉で褒め称えることはなかったと。」
・あん「うん。それなんだけどナターシャはずっと英語だったわけで、英語にすることによってほめ言葉を省略している可能性があるんだよなあ。」
・アナ「でも街のむんいきでいくらかわかるんじゃないですか?」
・あん「少なくともニヤゾフ銅像に花を捧げに来ている人は見なかったなあ。あ、それからナターシャは二代目になってから初代の時代に比べて教育に力を入れるようになった。いいことだと言ってた。」
・アナ「なるほど。でもそれは初代に対する批判ではありませんよね。」
・あん「そうそう。北朝鮮では政治批判はタブー。トルクメニスタンは実際どうだったんだろう。」 |
合 計 |
45 |
49 |
・アナウンサー「49対45でトルクメニスタンの勝利ですね。」
・あんでんだ「いやこれは点数が高いからエラいってもんじゃないんだよなあ。」
・アナ「トルクメニスタンの方が北朝鮮っぽいってことですか。」
・あん「トルクメニスタンが北朝鮮よりも4ポイント北朝鮮っぽくて、北朝鮮がトルクメニスタンより4ポイントトルクメニスタンっぽくないってワケわからんな。」
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