トルクメニスタン旅行記(4)植樹植樹植樹!!馬馬馬!!
 アシュガバット2日目、郊外を回る旅は続いている。市の中心部は真新しい白い大理石の建物が立ち並んでいるが、少し外れるとそこには荒涼たる風景が広がっている。
 
 12.植樹植樹また植樹
 
   
至るところで植樹をしている。ナターシャによればニヤゾフ初代大統領がpine treeを植えるように指示したのだそうだ。この場合のpine treeとは広く乾燥に強い針葉樹を指しているのだと思う。 ナターシャが「healthなんたら」と言ってわざわざ車を止めてくれたのだが、この時はなんかよくわからなかった。今にして思えばニヤゾフ初代大統領が健康のために造ったという遊歩道ではなかろうか。きっとそうだ。
    
 おお。ずいぶん軽装の初代大統領。なんでもここで青少年のスポーツ大会が開かれ、それを記念して創られたものだとナターシャが言っていた。welcome&Let's go」と言っているように見えるでしょとナターシャ。
 
ロープウェイで高いところに連れていってくれるという。おお!!乗り場にまたまたTURKMENBASYの文字が!!なんだかロキロキするぞ!! 国旗のデザインををあしらっている。頂上までは結構長い。帰りに計ったら17分あった。 往復34分もロシア系美女と密室で二人っきりだったんで正直ロキロキした。
   
高くなってきた。アシュガバットの街が遠くに見える。アシュガバットとは「愛の街」という意味だそうだが、建物が白い大理石でできているので「白い街」とも呼ばれているとナターシャが教えてくれた。ここにも植樹の苗木が見える。 頂上にある休憩所。形がモスク風なのが面白い。内部はレストランになっている。この日は客は多くなかったが、ここでゆっくりしてみるのもいいかもしれない。

郊外の部はこれにて終了。市内に戻ってきた。次は期待のベルゼンキ地区である。

※北朝鮮では・・・行く先々で禿山をよく見る。ガイドは「岩山なので根が深くまで入らず育たない。」と言っていた。燃料不足で切り尽くされてしまったという説もあるが真相は不明。


13.ベルゼンキでロキロキ

 ベルゼンキ地区・・・・。私が大いに期待していたエリアである。奇妙な形のホテル群が広い道路の片側に集中し、もう片方は全く何もない・・・とかつてのガイドブックには書かれていたが、片側にも建物が少ないながらもあった。
 
 
これなんか窓の形が半月形でヘンだな。奇妙なホテルのひとつ。 中央分離帯の緑でよく見えないがこれもちょっとヘンな気がする。
   
以前何もなかった側にそびえたつイタリア資本の“プレジデントホテル”。アシュガバット市内には四つのイタリア資本ホテルがあるという。 これは石油ガス省(Oil and Gas Ministry)。2代目大統領ハトバージョンの絵が見える。いかにも新しく開発したエリアらしく、この建物のすぐ裏まで植樹の列が迫っている

 私がこの地区に期待していたのはヘンな形のホテルである。しかしナターシャによれば「大統領関連行事の時だけ使っている。」とのこと。できればヘンなホテルの中に入ってみたかったがそれは叶わなかった。プレジデントホテルは2004年開業だからまだ新しいホテルであり、私の宿泊したグランドトルクメンと共に5つ星にランクされている。

 アシュガバットのホテルについてはここのサイトが詳しいが、グランドトルクメンはやや部屋が狭く、私が好きなサウナも営業していなかった。ビジネスセンターではインターネットが使えるが、まず部屋の鍵を預けてそれから・・・とフロントがややこしいことを言うので市内のネットカフェに行く機会を探ることにした。次回アシュガバットを訪問する時にはベルゼンキ地区のプレジデントホテルを希望してみたい。市の中心部から10キロほど離れているが、道路の向こう側のヘンな建物をゆっくり見たり、妙なエリアにいるという妙なむんいきを味わうのもいいだろう。

   
ナターシャがプレジデントホテルのレストランに行こうというので、ここで昼食かと思ったらそうではなく、透明な壁面を流れ落ちる水を「どーだスゴいだろう」という表情で指差してみせる。  これはヘンな形のホテル・・・ではなく「ABC」Ashgabat business centerの略である。ヘンなホテル側に位置している。

 この国に来て感じるのは異常な噴水の多さである。砂漠だったところを開発してできた都市だろうから、水が貴重であり、開発の結果水がこんなにふんだんにあるんだよ。どーだスゴいだろうという気持ちはよくわかる。上の画像のレストラン内の水も、まあ特に驚くべきものでもないのだが、この国の人にすれば室内装飾として水を使っていることはそりゃすごいことなのだと思う。

 ABCの中にはウズベキスタン料理が食べられるその名も「ウズベキスタン」というレストランがあり、そこでやや遅めの昼食をとることにした。

   
ベルゼンキ地区はヘンなホテル側が4車線、プレジデントホテル側が2車線という広さであるが交通量は極めて少ない。 このように中央分離帯にスプリンクラーで散水をしている。この時間帯に道路を横断しようと思えば、この水をくぐり抜けねばならないのだ。でもそんなことして喜んでるヤツはオレしかいなかった。
   
プレジデントホテル近くに唐突に現れる国旗。世界一のデカさでギネスに登録されているとナターシャが言っていた。でも板門店にある北朝鮮の国旗の方がデカい気がする。 プレジデントホテル側にあるペンを持った初代ニヤゾフ先生。銅像にロキロキしたので何の建物か忘れた。てゆっかこの先生は金ピカじゃないな。

14.馬好きなのか2代目は

昼食のあと、競馬場に連れて行ってもらった。こりゃまた豪華なゲートである。ん・・・?真ん中になにやら絵が見える。 おおおっ!!2代目じゃないッスか!?とっても楽しそう。てゆっかはしゃいでいるように見えるな。
   
これはアシュガバット市内の書店で買った卓上カレンダー。テーマは「大統領と馬」である。たぶん。 国章の中に特産馬のアハルテケ。国の誇りなんだろう。
 
入り口の灯りも馬。ヨいデザインだ。 この日は競馬場には入れず、近くの牧場に連れて行ってもらった。中国人の団体がいた。

 ここはトルクメニスタンの旅行社、DN toursのサイトであるが、ギャラリーを見るとアシュガバット、各州というように地域別に分類されている中に、なんとひとつだけ「馬(Horses)」というカテゴリーが存在する。念のため言っとくが「馬」という地名ではない。競馬場のゴールシーンの画像に初代大統領の笑顔の肖像画が見えることを見逃すな!!

※北朝鮮では・・・「金正日将軍様白馬にお乗りになる」という歌があり、本人が白馬に乗る映像も見たことがあるが本当に馬好きなのかどうかは不明。

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