gyon-chan同志のウランバートル木蘭館レポ

1.木蘭館木蘭館木蘭館

 この8月、gyon-chan同志がモンゴル国ウランバートル市を訪問、北レス「木蘭館」を訪問されました。そのレポートと画像をいただきましたので、ここに掲載します。例によりまして青字部分が私のコメントです。

 お店の名前は「ピョンヤンモクラン(おそらく漢字では木蘭)館」です。私にはウランバートル在住の友人がいるのですが、「北レスふぁんくらぶ」で見た「アリラン」に行ってみたいと話したところ、「アリランはもうつぶれたみたい。もう一軒あるからそっちに行こう。」ということで行ってみることにしました。

 場所は、エンフタエワン(平和)通り沿いにあります。中央郵便局からノミンデパート方向に歩いて、30分くらいだと思われます。建物は緑色であまりレストランっぽくないので、ちょっとわかりにくいですが、よくよく見ると、建物の横に、北朝鮮国旗の色の青と赤のところにハングルで店の名前が書いています。同じ建物の中に中華料理店も入っています。

 たしかに中国の北レスとは違い、あまりレストランっぽくない建物の中に入っていますね。店名は「モクラン館」と読めますが、ご指摘のとおりに「木蘭館」だろうと思います。向かって右側の看板では「平壌木蘭館 平壌木蘭館 平壌木蘭館」と、選挙カーの連呼みたいに店名が反復されているのがユーモラスです。

 ウランバートルには「ソウル街」があるのですが、その通り沿いにあるわけではないのですね。位置については最下部に名刺を載せておきましたので、そちらもご覧ください。

2.これってホメことば?

 夜に食事をしましたが、特にショーはなかったです。北朝鮮の歌(将軍様マンセー色の強めの歌)のビデオが流れていました。店のお姉さんにはちょっと日本語が通じるようです。

 メニューも日本語と写真がありました。ウランバートルで唯一寿司の食べられる場所のようで、私を連れて行ってくれたウランバートル在住の日本人も、寿司を食べていました。奥のほうを見ると、可愛い女性が寿司を握っているようでした。値段は、市内で普通のレストランに入ると大体一人3000Tg程度でしたが、ここでは8000Tgかかりましたので、かなり割高です。なお、週末には寿司が半額になるようです。

 gyon-chan同志はお店のメニュー画像を送ってくれたのですが、これがなかなかに興味深いです。
 おおおおっ!!ヨいっ!!ヨいぞこのメニュー!!同志達の画像入りメニューは他店でも見られますが、この北朝鮮っぽいポーズ!!それにマイクまで持ってますよね。それに後ろの棚には北朝鮮製のカラオケビデオが見えますし、これで公演がないとすればちょっと寂しいなあ。

 
接客の店員さんは、3、4人いたと思います。調理している人が他にいましたが、寿司を握っていたかわいい人しか見ていません。男性は見ませんでした。厨房にいたのかもしれません。服装は、民族衣装ではありませんでした。白いブラウスに紺のスカートとベストだったと思います。女性会社員の制服のような感じです。

 うーん。北レスの制服は時にチマチョゴリ、時にOL風ですからねえ。でも寿司を握ってくれているのが接待員同志だとすればうれしいなあ。

 もう一つ興味深いのはハングルで「平壌木蘭館 平壌冷麺、寿司専門」と書きながら、日本語では「日本料理(すし専門)」となっており、こっそり「平壌冷麺」が抜けているのは何故だ(笑)。

 寿司のメニューとそれに対応した写真。メニューは日本語とハングルで書かれているのですが、なかなかに突っ込みどころ満載です。まず(松)(竹)(梅)がハングルでもそのまま(松)(竹)(梅)という意味の表記になっていますが、これでわかるんですかね。値段が違うからいいのか?

 S−9の「バッテラ」!!私は大阪にいた時期があるのでバッテラ=鯖寿司とわかるのですが、この言い方、最近は全国的に知られるようになったとはいえ関西起源です。嘉門達夫が「私はバッテラ」という歌を歌っていたくらいですし。なんのためらいもなく、ごく自然に「バッテラ」が存在しているあたり、バックに関西人の存在を感じるのですが、いかがでしょう?

 またS−12のように、海苔巻きではなく「太巻」という言い方をするのも関西センスだと思うのですが、このあたり自信がないので、どなたか教えてください。

 そして刺身も寿司もハングルで「刺身(寿司)盛り合わせ」という言い方をしています。私がこれまで訪問した北レスではこのように複数の刺身を大きめの皿に盛り合わせた場合は「総合サシミ」という言い方をするのが普通で、「盛り合わせ(モドゥム)」という言い方はやや韓国的と感じます。

(左)お食事中の画像。寿司がきわめてフツーですよね(ホメことばです)。以前北朝鮮の南浦でおにぎりのような寿司が出てきたことがありましたが、これはナニゲにいいカタチしてます(ホメことばです)。
(中)チジミが韓国で食べるのと変わりないように見えます。そしてビアグラスが「CASS」!!これって韓国のビールメーカー名じゃないっすか!?
(右)おおおっ!!たっ、高い!!なにかこう辛いものがうず高く積まれているっ!!フルヘンヘッド!!オマエはターヘル・アナトミアかっ!!


3.海鮮(と)発酵した豆とは!?

そして日本料理と朝鮮料理のメニューです。
 こちらも興味深いです。向かって左側のメニュー最上部には「冷菜・炒め物・チョンゴル」と書かれているので日朝統一メニューなんでしょう。S−10の「キムチ豚炒め」は朝鮮(韓国)っぽいですが、その上は和食っぽいですよね。

 で、「たまごロール」の朝鮮語表記が抹消されているのも気になりますが、「爆弾納豆」というメニューが見えますね。この「爆弾○○」という料理、「海鮮+ネバネバしたもの」例えばまぐろ納豆のようなものを指すのですが、これってどの地方のセンスなんでしょう?そして全国的に使われている概念なんでしょうか?どなたか教えてください。ちなみにメニュー上では「爆弾納豆」はハングルで「海鮮(と)発酵した豆」という表記になっています。


 私たち以外の客は、韓国人?のおじさん2人でしたが、私たちが帰るころに、韓国人?のおじさん6人が入ってきて、そのあと、大量に韓国人?が来ましたが、席が空かないといわれて、結局、食事は止めたようです。ウランバートルには韓国人がたくさんいますので、韓国人も食事にくるのでしょうね。

 K-oyajiはどこに行ってもその行動原理に変化がないと思われますが、モンゴルでもよろしくやってるんでしょうなあ。席がないほど混雑するってのは大いに結構なんですが、やっぱり公演はないのかなあ。K-oyaji大量集合時はあるとか?

 ところで定食メニューの画像もいただいたのですが

 しっかりした日本語ですね。日本で印刷して持ってきたような。これまで関西人の存在とか韓国式表記とかいろいろ言いましたが、舞台裏に誰がいるのか気になるなあ。関西在住の在日の方が出店したのではないかと勝手に想像します。

 それから入り口てゆっか扉ですが、ちょっとコワくないですかこれ。キリル文字もハングルも読めなきゃ勇気いるぞちょっと。

 今年は大モンゴル建国800周年ってことで、12月いっぱいノービザ。年内に行きたいけど・・・ムリだろうなあ。    
情報をお送りくださったgyon-chan同志に感謝いたします。名刺を含む画像もすべてgyon-chan同志ご提供です。(gyon-chan同志2006年8月訪問)             

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