中国最南端北レス/広東省珠海・雪峰訪問記


発展著しい中国広東省であるが、上海、瀋陽に対して北レス密度は意外に低い。私はそんな広東省の珠海を訪問。中国最南端北レスを探し出すことに成功した。
 2007年末から2008年正月にかけて私は大連→長春→瀋陽→北京→上海→マカオ→珠海→広州→珠海→マカオ→香港というルートを6日間で回った。いかに北レス探しのための貴重な正月休みとはいえ、バカである。しかし珠海ではろでぃ同志の情報によりすでに北レスの存在は把握しており、住所もつかんでいたので珠海出入境所からタクシーで10分程度で北レスはあっさり見つかった。しかし接待員同志が確実に北朝鮮から来ていることを確認する必要がある。
中央の「雪峰」の左右を「平壌」「冷麺」の字が挟んでいる。 「いらっしゃいませ」「パンガプスムニダ」う〜ん。北レスっぽいなあ。
 時刻はすでに2時近く、中に入ると一組の客がいるだけである。店内は4人がけのテーブル席が六つ。小規模である。人共旗カラーの飾りつけも金正日花の絵も平壌市内の絵もない。いたってフツーである。しかし客が買い求めようと品定めしているのはまぎれもない朝鮮焼酎。二人いる青い制服を着た女性のうち一人は庶民的な顔立ちをしているが、一人はかなりの美人である。

 私は冷麺とビールとイカ辛子炒めを注文。客が私だけになったタイミングでいろいろ聞いてみた。

あんでんだ「お二人とも朝鮮から来たのですか?」
同志「そうです。平壌から来たのです。」
あんでんだ「開業したのは・・・」
同志「一年経ちました。どうやってこのお店の存在を知ったのですか?」
あんでんだ「私はこのような北レスで食事するのが好きなんです。この情報は友人から教えてもらいました。」

朝鮮から来たのは彼女たち二人だけだそうだ。人数ベースで最小北レス。席数でも多分最小だろう。二人だけとはいってもマネージャー役がもう一人はいるんだろうと思う。彼女達は同じ広東省の広州にも北レスがあることは知っていたが、上海や北京の北レス事情は全く知らなかった。食事中、今回の北レスツアーで撮りためた他地域北レスの画像と動画を見せてあげたらとても興味深そうにしていた。夜は歌うので是非来てくださいとのことだった。
マカオ側の出入境検査所。5年ぶりに来たらデカくなっていた。オレが行くところって妙にムダにデカくなる傾向がある。 珠海から広州へ向かう道中。この街路樹がやっぱし亜熱帯だよなあ。
お店を一歩出ると南国らしいダラッとした雰囲気が街を覆っていた。数日前まで気温零下20度の長春にいたのにマカオはプラス18度。中国ホント広いわ。この後、広州で北レス探しのために高速バスで向かい、すぐ珠海にトンボ帰りしたのだが、雪峰には寄らずにすぐにマカオに抜けて船で香港へ渡ったため夜の部は堪能できなかった。あの二人は待っていてくれたのだろうか。珠海雪峰は現在のところ中国最南端北レス。マカオは今回経由しただけで詳細な調査はできなかった。(2008年1月4日訪問)
               
         雪峰の名刺。この地図をタクシーの運転手に見せればオッケー。マカオとの国境から10分かからない。