天津平壌木蘭館けっこう簡単に見つかった日記

1.どうしてこんなに早いんだ?

 2004年9月上旬、出張で中国を訪問した私であったが、個人的に大きな目標は言うまでもなく北レス調査である。天津に北レスがあるってことは、以前NK朝鮮の中で報じられていたが、いまだ店名さえ確認されていなかった。しかし今回、「北朝鮮っぽいの好き天津特派員」からの情報により「天津平壌館」、「平壌木蘭館」の2軒の存在を事前にキャッチ。現地で調査を敢行することとした。

 「平壌木蘭館」は前夜訪問した「天津平壌館」の接待員同志より住所を確認。翌朝の北京行きまでの僅かな時間を利用して調査にでかけることにした。ホテル前でタクシーを拾い、行き先を告げると

運転手「どうしてこんなに早いんだ?」
私「北京に行くんで時間がなくて。」
運転手「そこってレストランか?」
私「そうだよ。」
運転手「こんな時刻からやってるのか?」
私「いや、写真撮りにいくだけ。」
運転手「・・・・・。」

確かに朝の6時にタクシー拾ってレストランの写真撮りに行くやつってのはかなり珍しいだろう。それでもこの運転手は私が少し中国語を話せることと、往復の客で結構な収入になることで粘り強く探してくれたし、「韓国料理なら解放路にたくさんあるよ。」ってなことも教えてくれた。

2.ホテルの名前が変わっていた

 私はホリディインに泊まっていたのだが、目的の平壌木蘭館は市の中心部から離れた空港方面にある。タクシーでは約40分、60元(約850円)程度の距離である。天津平壌館からの情報では「津門飯店」の中にあるとのことであったが、そんな名前のホテルはない。でもハングルの看板を出したお店が多かったので、まあ遠くはないだろうとの判断はついた。結局10分ほど探したが地元の人からの情報でホテルの名前が「漢城賓館」に変わっていたということがわかり、無事辿り着いたのだった。

ホテルの前景。韓国の国旗はいいポジションにあるが北朝鮮の国旗は・・ない。ここは韓国人用の比較的安く泊まれるホテルなんでしょうね。あとこの他にもハングルの看板を見かけたんで、韓国人が多くいる地域なんでしょう。女性服・ビデオ貸し出しなんて書いてある。あと航空券の発券もできるんですね。

ホテルの敷地内にこの平壌木蘭館は別棟で存在する。向かって右は看板をアップにしてみたところだが、「天津津麗目蘭餐飲有限公司」という会社が経営しているのだろう。漢字表記は「目蘭」じゃなくて「木蘭」だと思うのだが、まいっか。



3. ところでホテルの名前だが

 このホテルの名前は「漢城賓館」だが「漢城」とは中国語で「ソウル」の意味である。いわば「ソウルホテル」の敷地内で働いている接待員同志達はいったいどんな気持ちだろう。多分宿舎も同じホテル内だと思うのだが。

 でも上の画像でわかるように、実際の英語名は「(LITTLE)STAR HOTEL」だし、北朝鮮の人は漢字を読まないからそんなことはケンチャナヨなのかも知らん。

これは木蘭館と棟続きのナイトクラブ。木蘭館で食事して、ここでバーッとナオンを侍らせてってカンジだろうか。市内まで少し離れているが、ここで十分遊べるんだろう。店名は「ライブ」なんですが、中国語名が「来福」なのが面白いですね。発音が「ライブ」と似ています。


4.天津平壌木蘭館はこう行け

 市内からやや離れているのでタクシー利用になる。中国では運転手に道路の交差点名を告げる習慣があるので、「津塘公路/招遠路 漢城賓館」でわかるだろう。「津塘公路」は大きな道路なので、だいたいの目安をつけて少し探せば見つかるはず。 歌は夜7時半より(訪問前夜、私が電話で確認)。                  (2004.9.2.訪問)

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