トルクメニスタン旅行記(9) 市場でフツーに二代目発見。
 アシュガバット駅周辺の散策を十分に楽しみ、書籍も購入した私。ナターシャは次にどこに連れて行ってくれるのだろうか。

24.スタジアムでディスカバー韓国
 
駅でロキロキした私。ナターシャは次にバスターミナルに連れて行ってくれるという。ロキロキ。 
 
おお。ベンツバス。正面にまたもや八角形の国章貼ってあるのに注目。 かと思うとこんな年代モノのバスも。どちらかというとこっちの方に興味がある。
 時刻表があれば是非撮りたいと思ったのだが、「timetableはない。」とのこと。バスターミナルには思ったほど興味が湧かず、隣接する競技場へ。

   
Kopet-Dag stadium。トルコの会社が施工した模様。ここで見られる。2万6千人収容。  犬を連れて入ってはいけない模様。
 
昨日訪問したオリンピックスタジアムでは中に入れなかったが、ここは入ることができた。またまた二代目のハトバージョンが。  このスタジアムにはスポーツジムや英会話教室が入っているのだ。
 
スタジアムの中。高く足を蹴り上げた少女の足元に「han mu do」の文字が見える。 こんな中国語の広告も。「美麗人生」。何だろう。下に見える銀色のモノは「正骨痛貼」と書かれているのでサロンパスみたいなものか?
 昨日オリンピックスタジアムに連れて行ってもらったが中には入れなかった。その替わりという意味でナターシャはここに連れてきてくれたのだろう。私はスタジアムに興味があるわけではなく、ワールドカップアジア予選で北朝鮮とトルクメニスタンが戦った場所に行きたかっただけなのだが、スタジアムマニアとでも思われたか?

 「han mu do」とは韓国語で、漢字表記すれば「韓武道」だろう。隣には「break dance」の文字も。市内に見られるLGの家電の看板、SUMSUNGの携帯電話が普及していること等、韓国が深く入り込んでいるという印象を私はこの時すでに持っていた。この「韓武道」を指導しているのも、break danceを指導しているのも韓国人だと勝手に推測した。韓国人はbreak dance好きで、break danceを踊る男子のことを B-BOYと読んでるしな。

 ナターシャに聞いてみた。韓国人はよく見かけるか?「大使館関係者くらいしかいないのでは?旅行者は見ない。」中国人は?「few」。日本人は?「旅行者は多いですよ。特に夏。」韓国人が少ないというのは意外な感じがしたがビジネスマンが地味に頑張っているのかもしれない。

※北朝鮮では・・・平壌の市内交通はバス、トロリーバス、市電と各種取り揃えてあるが、平壌と他の都市を結ぶ「バスターミナル」らしきものは見たことがない。ただし路線は存在している模様。韓国で高速バスがバンバン走っているのと対照的。競技場は金日成競技場、5.1競技場なら頼まなくてもマスゲーム鑑賞で入れてくれたがサッカーの試合は羊角島競技場で行われることが多く、私はまだ入ったことがない。


25.テケバザールで二代目発見!!

 バスターミナル、スタジアムと回って近くの市場、「テケバザール」を訪問することにした。
 
バザールの入り口。テケバザールwelcomes You!!と書かれているのだ。 山のように積まれたスイカだかウリだか。
 私はバザールでコリアっぽいもの・・例えばキムチを探していたのだが、見つからなかった。ナターシャに「ここではラクダは売らないのか?」と聞いたら笑われてしまった。真面目に質問したんだけどなあ。甘いお菓子も多く売られていたが、蜂がたかっているのを払わずそのままにしているのは甘さの証明だからか?
おおおっ!!二代目の写真が売られている!!しかも雑貨と一緒になっ!!(笑)。私はこの写真をその場で購入することを決断。同じお店で売られていたルーフナーマノート(後述)とあわせて5.4マナット。約200円。
 
 コリアっぽいものとラクダにばかり頭が行っていた私だったが、書店ではなくこんなところで二代目の写真が売られているとは思わなかった。大きさはA4。初代大統領の写真は以前は多く売っていたがもう扱っていないのだという。ナターシャによれば、初代の生前は確かに多くの肖像画が街中に溢れていたのだが、死後40日が経過して取り外しが始まったのだという(日本より9日短いな)。

※北朝鮮では・・・偉大な方の写真は売り物ではない。そしてウルトラマンや、名も知らぬかわいらしいキャラクターや、ノートと一緒に売られるなんてことは想像さえできない。でもトルクメニスタンの二代目はなんだかうれしそうに見えるな。

26.トルクメニスタンで稲庭うどん

 市場から徒歩で市内方面へ。この日の午後は全て歩いて行ける範囲にあり徒歩移動だった。午前の部を終了し、昼食にした。
チキンスープの稲庭うどんという感じだが、これがうまい!!フォークじゃなく箸で食べたかった。 羊のリブステーキ&ご飯。ボリュームたっぷりである。

 普段の昼食なら稲庭チキンうどんだけで済ませていただろうが、これに加えて羊リブステーキ、サラダ、ビール1リットル飲んでしまった。お腹いっぱいでこの日の夜はカロリーメイトだけで済ませてしまった。昼食後、ネットカフェへ。

 
ネットの初期画面。Turkmen telecomの文字。その下にTelecomatika hyzmatlar merkezi INTERNET KAFEの文字が見える。 北朝鮮っぽいの好きも無事見られた。少なくともトルクメニスタン当局から危険サイト扱いされているわけではないとわかった。うん。

 中国や韓国では勝手にイジって日本語環境にしてしまう私だが(ちゃんと元に戻しておくよ)、トルクメン語だとその気にもならず、文字化けしまくりの「北朝鮮っぽいの好き」のTOPページを見て安心したり、よく見る日本語のサイトもフツーに見られることがわかってなんとなくうれしかったりした。ただ滞在中、日本から持ってきたsoftbankの携帯はネットに全くつながらなかった。

 部屋にはPCが7台ほどあり、フツーの市民達でほぼ埋まっていた。30分ほど滞在して3.6マナット。約130円。ナターシャは部屋に入らずずっと外で待っていた。

※北朝鮮では・・・国連開発計画(UNDP)の平壌事務所でインターネットを使ったことがある。特に身分証明書の提示を求められることもなく、素性を問われることもなくフツーに入ることができた。サーバは中国瀋陽市にあるとも言われている。使用料は無料。ただしUNDP自体一般の人が入れない大使館エリアにあるので(検問がある)、普通の人民がここに来ることはないのだろう。 

             その8へ         トルクメニスタン旅行記TOPへ        その10へ